【4072】薬を飲んでいるときの私と飲んでいないときの私
Q: 20代女性です。
統合失調症や双極性障害と診断された者です。
(転院したら、診断名が変わりました。何れにしても、なんらかの精神障害なのだろうと理解しています)
薬を飲んでいるときの私は一見普通の人のようで、薬を飲んでいないときの私はいかにも精神障害がありそうな人に見えます。
どちらが実際の私と言えるのでしょうか。
なるべく、薬の力で顕現する普通の人に見える私が本来の私だと思いたいのです が、 やはり、自然のままの状態でいれば(医療につながっていなければ)表出してくる精神障害の私が本来の私なのでしょうか?
このような悩みは不毛なものと思われますか?
林: このご質問は、【3868】コンサータによって自己の連続性を失いつつある と基本的に同じ内容です。質問者が【3868】をお読みになっていない状態でこのメールを出されたのであれば、回答は【3868】の通りですのでそれをお読みください。【3868】をお読みになったうえでのご質問であった場合には、このメールを出された理由としては、(1)【3868】の回答がよくわからなかった (2)【3868】の回答は理解できたが、自分の場合もそれがあてはまるのかを知りたい の二つが考えられると思います。(1)の場合は、具体的にどこがよくわからないかの記述がないと回答は不可能です。(2)の場合は、【3868】の回答は、向精神薬のすべてにあてはまりますので、この【4072】にもあてはまります。
このような悩みは不毛なものと思われますか?
決して不毛ではありません。精神科の薬物療法と、そしてさらには精神疾患そのものにかかわる、深く重い悩みです。
(2020.7.5.)