【3926】以前よりずっと静かに挑戦できるようになりました(【1688】のその後)
Q: 40代女性です。【1688】中途失聴者である私の精神科での体験をお伝えしたく思いますのメールをお送りしてから、早いもので8年以上が経ちました。
メールをお送りした当時は、コミュニケーションをとる方法をおぼえながら、以前と同じように仕事ができればいいと頑張っていました。健康は損ねたものの、明確な目標があって、毎日なにか新しいことを試し、充実した日々でした。
現在は、以前と同じ仕事をこなした上で「人前に立って、仕事のノウハウを伝える」という仕事もしております。精神科の先生のもとにはもう通っていませんが、耳鼻科や皮膚科、産婦人科などの先生にはお世話になりながら、伝えたいことはノートや手紙に書き、コミュニケーションをとっています。
この8年以上の間、すべてが順調だったわけではなく、弟が統合失調症になったり、父が身体の病気で入院したり、仕事で報酬が支払われず公的機関に訴え出る寸前の騒動があったりしました。それに台風で壊れた家は現在もなおっておりません。
今になって、改めて感じることですが、長い間、病院に通い続けてきて、私の何が変わったのかは、はっきりわかりません。
ただ耳の病気で耳鼻科に通い始め、その後に精神科にも通い始めた学生時代の自分と、林先生にメールをお送りした時の自分は、物事の感じ方や受け止め方が違っていたのは確かです。メールをお送りしたときは、学生時代より聴力が落ちて、けっこう大変なことになっているのに「まぁ、そういうこともあるか」と考え、冷静に受け止めていたように思います。
また、メールをお送りした当時は、まだまだ弱気になりそうな自分を、いちいち奮い立たせて頑張るようなときもありました。でも今は、自分を叱咤激励せずとも、自然にやりたいことに向かっていけているような気がします。以前にメールに書いたかもしれませんが、マリンスポーツや特殊な資格取得、そして今やっている人前に立って話す仕事など、8年前には考えられなかったことも、緊張したし不安はありましたが、以前よりずっと静かに挑戦できていました。
「ここが人生のターニングポイントでした!」というような、ドラマチックなことはありませんでしたが、それでも今までに、何かが変わってきたことを、嬉しく思います。
そして、林先生がこうしてホームページを続けてくださることも、感謝します。私が初めてメールを送ったきっかけも、7年も前の投稿と回答を偶然に拝見したことでしたね。
とりとめがない文章になりましたが、現状報告とお礼をかねてメールいたしました。
林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。着実に前進しておられることを知り、嬉しく思います。さらなる改善と安定を願っております。
(2019.12.5.)