【3577】父は大過なく過ごしています(【3472】のその後)

Q: 【3472】実の息子に会ってもわからないという状態は解離性健忘なのでしょうか
の質問者である50代女性です。父の状態についてご回答くださり誠にありがとうございました。林先生からご回答をいただいて、それまで私なりにネットで検索したりして漠然と推察していたことが整理され、お陰様で不安や心配がある程度は軽減して気が楽になりました。改めて御礼申し上げます。本メールではその後の報告をさせていただきます。

ご回答いただいてから後、父は息子一家と直接会うことのないまま、それまでのような日常、つまり基本的には家でのんびり過ごしつつ、趣味の外出や日常的な通院などをして大過なくおります。息子からは父に金員の無心を含めて特段の連絡のないまま推移しています。

【3472】に記載した、父が息子を「得体の知れない人」と認識していたことについては、現在は「息子は斎場に来たのにきちんと自分に挨拶しなかったから、だから自分は息子に気づかなかった」ということで納得しているようです(そのように思い込んで納得したい、納得しようとしているのかもしれませんが、私はそこまで父を追求していませんのでそれ以上は不明です)。

【3472】に記載のように、当時は実際に両者は数十センチの距離で互いの顔を見ながら世間話をしており、【3472】には記載しませんでしたが斎場から火葬場への移動の際に同じ自動車にも乗っており、父の現在の認識と当時の事実とはいささか異なりますが、とりあえずそれで心穏やかに過ごせるのならいいのかもしれません。

はっきりした変化がなく結論が出た訳でもありませんので報告というほどの内容もありませんが、以上が質問後の数ヶ月間の中間報告です。また何か変化がありましたら報告または相談させていただきたいと思います。

 

林: その後の経過をご報告いただきありがとうございました。【3472】で回答した通り、このようなケースでは、今後どのような状態を目指すのが良いかが定めにくいものです。また経過をご報告いただければ嬉しく思います。

(2017.11.5.)

05. 11月 2017 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 解離性障害