【2978】レイプ被害後に様子が変わってしまった友人
Q: 私の高校時代の同級生(10代後半)は、レイプ被害にあった頃から以前とは明らかに様子が違います。
友人曰く、レイプした相手はその時酔っていて、自分がレイプした事に気付いておらず、そのまま三ヶ月後ぐらいに亡くなったそうです。
友人とレイプ相手は共通の趣味を持った仲間だったそうです。
私としては、友人は恐らく責める相手がいなくなってしまったので、そのまま友人はストレスを自分の中に溜め込んでしまっているのではないかと想像します。
(レイプの事も私にしか話していないそうです。)
その事件から約二年が経ちました。彼女は今までいつもいつも、男女が平等になればいいのに、などと周囲の友達に言っています。周囲の友達は、彼女が元々真面目で几帳面で理屈っぽい人なので、彼女の思想を言っているだけなのだと思っており、根本にレイプが原因としてあるという事は私だけしか気付いていないようです。
彼女は打ち明けてくれた時から私を信頼してくれている様子で、レイプの件以外にも、「人と目を合わせて喋ることができない」だとか、「ピアノを弾くと手が震えて思うように弾けなくて先生を困らせてしまう」といったような相談もしてきてくれます。
(1)私としては、人と目を合わせられないのは対人恐怖症ではないかと思われます。それ以外にも、「大勢の前で自己紹介する時に酷くどもった」などと言っておりました。この見解は正しいでしょうか。
(2)また、手が震えてピアノが弾けないというのは、彼女の知人である精神科医に尋ねるとパニック障害ではないかと言われたそうですが、彼女とその精神科医は対面したことも、お互いに喋ったこともなくて、二人の共通の知人を介して下された診断なのだそうです。この診断は当てにならないと思うのですが、それについてはいかがでしょうか。
(3)彼女には少しだけ鬱病のように思える期間がありました。その頃は「何もやる気が起きない」などと言っていました。今は大丈夫なようですが、再発の可能性はありますでしょうか。
(4)彼女は今、「自分が自殺してしまわないか怖い」と言っています。病院での治療を推薦するべきでしょうか。また、私がしてあげられる事は通院を薦める事ぐらいしかないのでしょうか。
林: 通院を勧めてあげるのがいいと思います。
この友人のお話は、事実か否か疑問な点がかなりあります。それを勘案しても、友人である質問者からしてあげられるのは、通院を勧めてあげることだと思います。
特に、そもそもの発端であるレイプ被害ですが、
友人曰く、レイプした相手はその時酔っていて、自分がレイプした事に気付いておらず、そのまま三ヶ月後ぐらいに亡くなったそうです。
これはいかにも疑わしい話です。(この友人からのほかの話をあわせたとき、これが虚言である疑いは高まります)
もっとも疑わしいからといって虚言であるとは言えるはずもなく、また、レイプ被害が事実であった場合、虚言ではないかと疑うことは本人を強く傷つけることになりますので、友人という立場でそれを追及するのは好ましくないでしょう。
そこで結論としては、通院を勧めてあげるのが最善ということになります。ご本人は、「そうでなくて、友人として話を聞いてほしい」というような希望を表明されるともれませんが、通院を勧める以上のことはむしろしないほうがいいでしょう。
(2015.6.5.)