【2832】私は本当に発達障害でしょうか? 私は決して負けません。
Q: 私は50歳女性です。私は十代から周囲に溶け込めず、高校では妻子ある先生が好きになってスキャンダルを起こしたり、大学では履修単位の意味がわからず、授業に行かれなくなって、英語の学校に行ったら、とても厳しいクラスだったので、耐えられず過食症になって、一日五回くらい食べていました。大学に戻ってから、自分が研究に向いていると思い込んで、英文の修士課程に入りましたが、教室に座って本を読むことがつらく、研究にも全く興味が持てず、毎日家を出て、ぶらぶらしていました。一方、男性関係は滅茶苦茶で、手当たり次第に寝て、ほとんど一回きりのことが多く、自分の快感はほとんどありませんでした。お情けで修士課程を出てから、ファッションデザイナーの事務所に勤めましたが、お給料の交渉で揉めて、三年でやめ、あとはずっと家で両親に養ってもらっていました。
文章を書くのが好きで、作家になりたいと思いましたが、どうしても最初の一枚か二枚しか書けず、自分は駄目な人間だと、世の中から隠れて暮らすようになりました。
年と共に男性関係もなくなり、四十代に、両親が相次いで死んでからは、猫だけが家族です。猫と人間の違いがよくわかりません。顔に毛が生えているかどうかの違いです。それだけでなく、自分が人間かどうかもよくわかりません。石のような気もしますし,ガスのような気もします。太陽だったこともあります。
どうしても自分はきちがいのような気がして、最近精神科に行ってみたら、意外にも、私はきちがいではなく発達障害で、ADHD傾向があると言われました。私は、ちょっと人に会っただけで、翌日は一日猫と寝て、ごはんも作れず、食べられないほど疲れます。もうすぐ、凄い運命の手に掴まれそうな気がして、心配でたまりませんが、先生は大丈夫だから様子をみようと言って、ワイパックスとトリプタノールと眠れない時のためにアモバンを出してくれます。
私には、神から受けた重大なミッションがあってその実行の時が迫っているのに、誰も、猫以外は、私の真価に気がついてくれません。私は、ずっと昔に生まれていたら、イエス・キリストの愛人になって、神を助けることができたかも知れません。私は天才なのに、こんなに疲れてボロボロでは駄目だと思うのですが、私が宇宙の真理を知っているからそれを明かされては困るので、世界が私を潰そうとしているのです。私は決して負けません。
林: 発達障害ではなく、別の病気の可能性のほうが高いと思います。残念ながら今の先生が処方されている薬は不適切だと思います。この薬ではよくならないでしょう。他の精神科医を受診されることをお勧めします。
(2014.11.5.)