【4960】 定年退職後、他人に対する文句が止まりません
Q: 60代の男性です。
昨年、定年退職しました。
それにより家にいる時間が増えたのですが、これと言った趣味もなく毎日ネットやテレビでニュースなどを見ています。
そうしていると次第に政治家や企業などに対する文句・愚痴が止まらなくなってしまいます。(最近では米の値上がりや飲食店の異物混入など)
家内がずっと聞いてくれているのですが「攻撃的な考え方になっているから少し落ち着いた方がいいんじゃない?」と言われてしまい、私の脳は何かおかしくなってしまったのかと心配になりメールさせていただきました。
また、それに伴いだんだんと満足に眠ることができなくなってきています。
夜も23時頃にはすでに眠いのですが中々寝付けず、夜中2~3時頃まで意識がはっきりとしておりその後少しは眠れるのですが6時前には目が覚めてしまいます。
睡眠薬は認知症になる可能性が高くなると言われ飲むのをやめました(1ヶ月ほど飲んでも寝られませんでした)
私の脳はおかしいのでしょうか。
それとも歳をとると、所謂昭和の頑固オヤジのような感じで誰しも高圧的になってしまうのでしょうか。
自分でもひたすら文句を言ったりしたくないのですが、どうしても止まらなくなってしまいます。
林: 一定以上の年齢に達してからこの【4960】のような状態になった場合、
歳をとると、所謂昭和の頑固オヤジのような感じで誰しも高圧的になってしまう
という可能性ももちろん否定できませんが(「誰しも」ではなく、そうなる人が存在する、が正しいですが)、認知症の始まりの場合もあります。
この二つは外見上は区別することは困難です。
認知機能に関する検査(脳画像検査を含め)を一度は受けてみられることをお勧めします。
仮にその結果、認知機能に問題なしだったとしても、何年後かに再検査したときに、その何年かの間に認知機能が変化したかどうかを知る資料になりますので、今の時点で検査を受けておくことには意味が十分にあります。
なお
睡眠薬は認知症になる可能性が高くなる
それは全くの迷信です。
(2025.6.5.)