【4829】SNS 上で見た極端な心理状態について
Q: 私は20代女性です。
今回お伺いしたいのは私自身のことではなく、SNS上で見かけた極端な心理状態についてです。
私が見たのは、以下のような投稿です。
・投稿者はアニメや漫画のファンで、二次創作作品を好んで見ている
・自分の意に沿わない作品を見ると、耐え難い苦しみを感じ、泣き叫んだり寝込んだりしてしまう
・1週間以上フラッシュバックを起こし、泣きながら生活をする
・希死念慮や、作った相手に対しての殺意を覚える
もちろん大げさに書いている部分もあると思いますが、意に沿わない作品を見てPTSDのような反応が起こり、心の底から相手に憎しみを抱いたり、生活に支障をきたしてしまうというのは異常な状態ではないかと感じました。
この投稿に関する反応も、医療機関を受診することを勧めるものが多くありました。本人が気づいていないだけで、何か精神疾患が隠れているのではという意見もありました。
反対に、その気持ちは分かる、自分も同様だというコメントも散見されました。
こういった極端な心理状態に陥ってしまうのは、何らかの精神疾患が関連しているのでしょうか?
また、コミュニティ内で複数人からこういった強いストレスや相手への憎しみを訴える投稿が相次いだ場合、感化しあってさらに症状が悪化したり、健常な人までその影響を受けて極端な精神状態になってしまうことはあり得るのでしょうか?
林: SNSに投稿されている内容は、事実でないことが多々ありますので、投稿内容がいかに異常に見えても、それをもとに投稿者が病的か否かを判断することはできません。
そうした制約があることを前提としたうえで、それでも仮に投稿内容が事実であったと仮定すれば、この【4829】で言及されている投稿者は精神病レベルで、精神科の受診が必要であると考えられます。
コミュニティ内で複数人からこういった強いストレスや相手への憎しみを訴える投稿が相次いだ場合、感化しあってさらに症状が悪化したり、健常な人までその影響を受けて極端な精神状態になってしまうことはあり得るのでしょうか?
どちらもあり得ると思います。
(2024.5.5.)