【4694】優秀な家系の人だが性格がころころ変わるし言うことがおかしい

Q: 数年前に、京都の35歳の女性で結婚しようかなぁと思った人が、何か性格が ころころ変わるとか、あまりにも変なので、気が引けて当時東京だったので、会わなくなり、結局やめといた人がいたのですが、この人のお兄さんが、すごく頭よくて勉強しなくても京大法学部に入学して、文部科学省のキャリア官僚で、長女は、京都芸大出、今はそこの教授で、京都の国宝の修理とかもしているみたいなのですが、肝心の人は、 頭が上に似ず悪くて偏差値40の女子大出で、いちおうピアノが 弾けるので、細々とピアノの家庭教師をしていたのですが、 一緒に食事とかしていると急に変なことをいったり、別人格というか 二重人格みたいな様相で、メールなんかも、ヤンキーかヤクザか みたいな言葉使いとか(最初はそうでなくて、慣れてきてから変に 女性と思わない命令口調)、そうかと思えば、おいちぃとか幼児語を 口にしたり。 お兄さんをすごく尊敬してて、その結婚相手の女性が当時二股にかけてて、将来性でお兄さんの方を選んだことに、不埒な女性と敵視して、自分の両親は もちろん、親戚中に電話して、兄貴の結婚式には誰一人出席させないように、 自分が取り仕切ったとか、近くの大覚寺(嵯峨天皇の別荘だった所)に ちょくちょく天皇が来られるみたいで、そこの僧侶が言うには、秋篠宮は、 美智子妃殿下の不倫で出来た子だとか、初めて聞いた時は、へぇーそぉー と思ったのですが、後から振り返ると、現実に近い夢(自分が家の近くの大覚寺を散歩している時に、そういう話の夢を見た?)を実際に体験したことの ように思ってしまうなんらかの妄想癖ではないか、と今思ったりするのですが、 育った環境も親が材木屋の事業に失敗して、3000万の負債で倒産、それまでも、ずーと赤字みたいだったようで、お金には相当苦労して貧しい生活だったようで(でも、3人とも大学まで進学している)、今でもその人と母親の関係が深く、夜になっても寝ないで、3時頃までお菓子食べながら、毎回同じような他愛ないことをぺちゃくちゃおしゃべりするのが、日常というような生活を送っていたという女性ですが、あやふやなまま会わずじまいで、別れたので、今でもたまに、思い起こしてみては、結婚したほうがよかったのかなぁ、と思ったりしますが、彼女はやはり、少し病気の範疇に当てはまりますか?この人の親爺さんも、一度会いに行ったとき、急に非現実的な体験談を、実際に体験したようにぽっつと言ったことがあり、彼女に、老人ボケでも始まっているの、と聞いたら、若い時から何か機会あるごとにその話をして、親戚一同、誰一人それがなんのことかわからない、という話をするところがあり、何らかの遺伝で、妄想的なことを言ったりするのでしょうか?

 

林: この女性の話は、妄想というより虚言だと思います。幼稚な人格、「性格がころころ変わる」(カギ括弧をつけたのは、この女性は性格が変わるというより「性格が変わるように見える」といった方が正確と思われるからです)などと総合すると、この女性は虚言を伴うB群パーソナリティ障害(質問者ご指摘の境界性パーソナリティ障害はその一つです)の可能性が最も高いと思います。(B群パーソナリティ障害については、美少女L、その他、の虚言 をご参照ください)。お兄様についての彼女の説明も虚言の可能性がかなりあると思います。

(2023.7.5.)

05. 7月 2023 by Hayashi
カテゴリー: パーソナリティ障害, 境界性人格障害, 精神科Q&A, 虚言