【4652】私は本当はうつ病ではないのでは?
Q: 20代の女です。現在は通院しており、バルプロ酸、セルトラリン、ソラナックス等を処方されています。診断書を書いてもらった際に書かれていた病名はうつ病と注意欠陥多動症でした。
けれども、私は本当はうつ病などではないと疑っています。
理由としては診断書は公的機関に出すためのもので、先生が気を利かせて大げさな病名を付けただけなのではないかということ、また私は笑うことができます。
抑うつ症状や、趣味に関心がなくなった、音楽が聴けない、ぼーっとして頭が働かない等の症状はありますが、これらは鬱と診断する断定性に欠ける症状のような気がしてしまいます。
また、悪癖として、「元気になりたくない」、「直してしまったらいけない、もっと精神状態を悪く思われなければならない」と考えてしまう節があります。そのため、私が意志に伝えていることが自分が無意識についている嘘(または誇張)であるのではないかと考えています。
ほかには【4638】の質問と似たような現象がいくつかあり、電車内等で「吐いてしまったらどうしよう」や他人の目線を感じ「何か衣服についているのでは、私の言動がおかしいのではないか」という想像、突然叫んでしまったらどうしようという緊張で授業に出られない等があります。また、とても恥というものを恐れていて、この不安で外出を控えたことも多くあります。
またこのような症状を話すときだけ先生はパソコンを打つ手を止めます。毎回話しているので、もう記述されていることとして追記していないというのは理解できるのですが、どうしてもいらない情報だと思って話を聞かれているのかと考えると話さない方が良いのかなと思ってしまいます。
今回ご質問したいのは
①私はうつ病なのでしょうか、それとも違うのでしょうか。文章だけでは判断できないとは思いますが、先生の見解を教えていただきたいです。
②一度伝えた症状でももう一度医師に伝えていいものなのでしょうか。また、【4638】では病ではないという見解でしたが、このような不安を伴った場合も病状として該当しないのでしょうか。
長文になってしまい申し訳ございません。ご回答いただけると幸いです。
林:
①私はうつ病なのでしょうか、それとも違うのでしょうか。文章だけでは判断できないとは思いますが、先生の見解を教えていただきたいです。
うつ病ではないと考える根拠はありません。
理由としては診断書は公的機関に出すためのもので、先生が気を利かせて大げさな病名を付けただけなのではないかということ、
それは単なる抽象的な可能性を言っているにすぎず、根拠になりません。
私は笑うことができます。
うつ病でも笑うことができるのは当然です。
抑うつ症状や、趣味に関心がなくなった、音楽が聴けない、ぼーっとして頭が働かない等の症状はありますが、これらは鬱と診断する断定性に欠ける症状のような気がしてしまいます。
それらを「鬱と診断する断定性に欠ける症状」であると考える根拠はありません。質問者には、自分はうつ病ではないという思いあるいは期待を前提として持っており、その結論に適合するように物事を解釈しているにすぎません。
また、悪癖として、「元気になりたくない」、「直してしまったらいけない、もっと精神状態を悪く思われなければならない」と考えてしまう節があります。そのため、私が意志に伝えていることが自分が無意識についている嘘(または誇張)であるのではないかと考えています。
これも上と同じで、「自分が無意識についている嘘(または誇張)であるのではないか」は自分の結論に適合するように解釈しているにすぎません。
②一度伝えた症状でももう一度医師に伝えていいものなのでしょうか。
もちろん伝えてください。
また、【4638】では病ではないという見解でしたが、このような不安を伴った場合も病状として該当しないのでしょうか。
【4638】とこの【4652】の内容には全く類似点がありません。この【4638】の質問者が自分はうつ病ではないという思いあるいは期待を前提として持っており、その結論に適合するように物事を解釈していることは明らかです。
(2023.4.5.)