【4540】妙な視線と漠然とした不安感

Q: 20代女性です。
最近、妙な視線を感じるようになりました。
私には彼氏がいて、その人とはうまくいっているのですが……。
先日、彼が友達を連れて家に遊びに来た時がありまして。
その時から視線を感じています。
最初は気のせいかなと思っていたのですが、日に日に視線が強くなっていますし、それに……彼のことをじっと見ているような気がして……。
料理している時に包丁でも不安になったらすぐに手を洗うようにしています。
あとは、自転車に乗るときも道の端っこを通るようにしてますね。
車の幅寄せで轢かれちゃうんじゃないのかと思ってしまいます。
事故に遭うんじゃないかという恐怖のせいで行動範囲が狭くなってしまいました。
以前は気軽に行けたコンビニにも今は行く気にすらなりません。。
外に出る時は顔を隠しながら出るようになりました。
それから、なるべく人通りの少ない道を歩くようにしています。
家にいるときはカーテンを全て閉めた部屋で過ごすこともあります。
窓を開けることも出来なくなりました。
外出すると、自分のことが見えている人が居ます。 急に手を挙げてこちらを振り向いたりするんですよね。
私はそんな人たちを無視して歩いていきますけど。
もちろん声なんてかけられませんよ。
さっきも地震が起きたみたいですし、とても怖くなっています。

 

林: この体験は、統合失調症前駆期の色彩が濃厚です。このような漠然とした不安感(これを妄想気分と呼ぶこともあります)から、徐々に妄想が形を現してくるというのが統合失調症発症の一つのパターンです。【3477】地球の破滅が徐々に迫りつつあるような漠然とした、しかし逃げ場のない大きな不安を最近感じます がその典型的な一例です。

なるべく早く精神科を受診されることをお勧めします。

(2022.8.5.)

05. 8月 2022 by Hayashi
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