【4341】妻の性格は、てんかんと関係がありますか
Q:私は40代男性です。妻の性格と、てんかんとの関連性があるかについての診断をお願いします。
妻は現在30代で、現在は病院にお世話になっていませんが、以前はてんかんの治療をしていたようです。
私達がお付き合いして程なく減薬し始め結婚した時はすでに完治していましたので、あまり私からの情報は提供できませんが、発症～治療～完治までの経緯を書き記して行きます。
発症前までは、てんかんらしい病状がなかったそうです。
20代の時に急に気を失い、その時の状態からてんかん疑いが出て、脳波検査をした結果、てんかんと病名がついたそうです。
専門の病院で投薬と数ヶ月おきの定期的な脳波検査の通院が始まりました。
その後幸い発作は最初の一回のみで起きなかった為、主治医に様子を見ながら少しずつ減薬してもらい、数年状態を診ていただいた後に薬を飲まなくて良いとの許可が出て、通院もしなくて良くなったそうです。 発症から完治までその間およそ10数年です。
しかし、私は妻の性格等についていささか疑問に思うところがあり、実はてんかんが完治しておらず性格に影響を及ぼしているのではないかとの疑念を抱いています。
まず、妻と話をしていると急に全く関係ない話になることが時々あり、不思議に思いその理由を聞くと、どうやら頭の中でどんどん話が変化して行っているらしく、しかもその事を相手にしゃべったと思い込んでいる時もあったそうです。今は自覚して自分で注意して直しているようで、話が飛ぶ事は減ったように感じます。
次にこれも時々ですが、向かい合って座っているような時もボーッと焦点が合わずにどこか一点を見て無言でいる時があり、聞くとどうやら疲れたり、考え事をしていたときにそうなるそうです。てんかんの話を聞いるので気にしすぎなのかもしれませんがいささか気になる所です。
最近特に気になっているのが、自分勝手な性格が目立っています。
私の話の内容には「説明が足りない、もっと詳しく説明してほしい」と言ってくる割に、自分は必要な事を全く言って来ない上に、それ位言わなくても判るだろうと反論して来て大変不服です。また、非常に無神経な事を言ってきて、どんなに失礼な事をしたか説明しても全く理解しません。
特に現在は、この自分勝手な性格が辛く、無神経な事ばかりしてくるので、時々子供がいる前でも声をあらげてしまい、その度に「子供の前で怒鳴るなんて…」と理不尽な非難をしてきて夫婦生活の危機に瀕しています。
これが病気から来るものなら納得して再診をお願いしたいので、妻を病院に行く後押しとしてコメントを頂きたいです。どうかよろしくお願いいたします。
林: 奥様のてんかんは完治していない可能性が大きいです。病院を再受診し検査を受け、てんかんの治療の再開を考慮してください。
向かい合って座っているような時もボーッと焦点が合わずにどこか一点を見て無言でいる時があり、
これはてんかん発作の可能性が十分にあります。
妻と話をしていると急に全く関係ない話になることが時々あり、不思議に思いその理由を聞くと、どうやら頭の中でどんどん話が変化して行っているらしく、しかもその事を相手にしゃべったと思い込んでいる時もあったそうです。今は自覚して自分で注意して直しているようで、話が飛ぶ事は減ったように感じます。
これも発作の可能性があります。もし「自覚して自分で注意」することによって「話が飛ぶ事は減った」のが事実であれば、発作の可能性は小さいということになりますが、本当に減ったのかどうか、客観的に正確な評価が必要でしょう。
なお、ご質問のポイントは
自分勝手な性格
ということであると思われますが、このメールにその例として書かれている内容は、てんかん発作に関係するものであるか、それとは無関係に性格と呼ぶべきものであるかは判断困難です。
但しいずれにせよてんかんの検査を受ける必要はあるとまでは言えます。
(2021.7.5.)
