【4258】祖母は統合失調症だと思うのですがもう治療はむずかしいでしょうか
Q: 私は20代男性で、母親、父親、弟、母方の祖母の五人暮らしです。祖母は優しい人なのですが、年に2、3回おかしなことを言い出します。私が小学生の頃から続いていて、それが原因でとても苦労することが何度もありました。以下に具体例をあげます。
・家の近くの道(特定の道)を歩いていると近所の人達が出てきて罵倒された。
・隣のアパートの住人がいつも祖母の悪口を言っている。
・知らない番号から電話があると、隣のアパートの住人の嫌がらせだと主張する。
・父親がクソババアでて行けと言ってきた。
(そのとき私もいたが父親はその様なことは言っていない)
・私と弟が祖母を家から追い出すよう話し合っていた。(事実無根)
私たち家族は祖母を統合失調症だと思っています。なので流したりなだめたりして対応してきました。しかし困ったこと祖母はそれらを叔父に事実として相談してしまうのです。叔父は統合失調症というものの存在すら知らないので、祖母側についてしまって話がこじれます。
叔父にも理解してもらうために、やはり病院ではっきり診断を受けた方がよいのでしょうか?祖母はもう70後半なので、やはり薬による治療はむずかしいのでしょうか?
林: 質問者がご指摘の通り、お祖母さまは統合失調症の可能性が十分にあると思います。
叔父にも理解してもらうために、やはり病院ではっきり診断を受けた方がよいのでしょうか?
当然病院を受診すべきです。それが何よりお祖母さまご本人のためであって、「叔父にも理解してもらうため」はそれに付随する理由のひとつにすぎません。
祖母はもう70後半なので、やはり薬による治療はむずかしいのでしょうか?
70後半であることで薬による治療がむずかしいという理由にはなりません。
高齢であることは、薬物療法において、若年者とは違った注意が必要ということは言えますが、「薬による治療はむずかしい」とは言えません。十分に薬物療法の効果が期待できます。
(2021.3.5.)