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アルツハイマー病


老人ぼけの極端なものをいいます
誰でも年をとれば体力が衰えます。精神や人格は年とともに充実してきますが、思考の迅速さなどは自然に衰えてきます。これは脳の神経細胞が減っていくためです。極端に神経細胞が減れば脳全体の機能が保てなくなります。これがアルツハイマー病です。

もの忘れで始まります
アルツハイマー病の始まりはほとんどがもの忘れです。物の名前が出てこない、同じことを何回も言ったり聞いたりする、というのが典型的で、さらには以前興味を持っていたことに関心がなくなってきたりします。一時的に幻覚や妄想が出ることもあります。

治る症状と治らない症状があります
脳の神経細胞を再生する方法は今のところありません。したがって、神経細胞が減ったことによる直接の症状は治りません。記憶や判断力の高度な障害などがこれにあたります。一方、アルツハイマー病には一時的にあらわれる症状もあります。脳の機能に余裕がなくなってきたため、一時的に情報を処理しきれなくなって出てくる症状です。これは、うつや不安、幻覚・妄想などで、薬などで治療することができます。

新しい治療が現実的になりつつあります
「治らない症状」というのは、あくまでも現在(1999年3月)のところ治らない、という意味です。アルツハイマー病のメカニズムについての研究の進歩はめざましいものがあり、進行を遅らたり予防したりする方法は現実のものになりつつあります。少数ですが薬が効いたというデータも発表されています。老人の増加に比例してアルツハイマー病が増加することは間違いのないことですから、研究は特に活発に行われています。少なくとも進行を止める薬は近いうちにできると私は予想しています。

 


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