【4305】光トポグラフィーの検査の結果から擬態うつ病なのではないかと考えている

Q: 19歳男性です。5年前からうつ病のような症状(やる気や集中力の低下、睡眠障害)が出て困っています。3年前から大学病院の精神科でうつ病と診断され、投薬治療を受けているのですが、投薬による効果が見られません。先日光トポグラフィーを受けたところ異常は見られませんでした。しかし、心理検査では重度のうつ傾向と出ていますし、症状は徐々に回復しているものの一般的な生活を営むことはこんなんです。光トポグラフィーの検査の結果をみて僕は擬態うつ病なのではないかと考えていますがどうでしょうか。

林: 光トポグラフィは診断の目安にしかなりません。「目安」という言葉にはかなりの幅がありますが、ここでいう目安は、まだまだ実際の診断に使うのは無理があり、研究段階であるという程度の意味です。
したがってこの【4305】のケースがうつ病か否かについては、光トポグラフィの結果からは何も言えません。また、症状についてもごく抽象的にしか記されていませんので、うつ病か否かについて判断することは不可能です。

(2021.5.5.)

05. 5月 2021 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, 擬態うつ病, 精神科Q&A