【4547】妄想がある人と接していると自分が発症することはありますか

Q: 20代女性です。最近結婚した夫の母が人格障害とうつ病で、兄が統合失調症でそれぞれ通院治療をしています。二人ともそれほど重いほうではないようなのですが、それでも私は何か二人のためになれればと思い色んな本を読んだりして病気について学んでいます。
しかしこちらのサイトを拝見させて頂いているときもそうなのですが、特に症状の具体的な記述の部分などを熱心に読んでいると、今にも自分にも幻聴が聞こえてくるような感じとか、呼吸が苦しいような感じとかがするような気がしてきます。本人達と接するときも、なるべく相手の身になって考えようとすればするほど、自分も一緒に暗くなってしまったり、妄想を聞いていても以前ほど違和感を感じないようになりました。先生にお聞きしたいのは、こういった病状の方々と常に接している場合、自分でも気がつかないうちに病気に巻き込まれて自分も同じように発症する場合があるのでしょうか?

林: 密接に接している場合、稀ではありますが、そういうことがあります。【3865】妻と娘が同じ被害妄想を持っている などをご参照ください。
但し「同じように発症」というのは、「同じ病気が発症する」という意味ではありません。「その病気と同じような症状が現れる」という意味です。

(2022.9.5.)

05. 9月 2022 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症