【3862】4年間安定していた統合失調症の姉は自己判断で断薬し再発、入院となりました(【2844】、【3008】のその後)

Q: 【2844】統合失調症で入院した姉の治療方法に不信感を持っています【3008】統合失調症で入院した姉が、ある時期からみるみる回復に向かいましたで回答いただいた40代男性です。【3008】から4年、姉は直近の2年間は就労継続支援A型に週5日勤めるなど順調に生活していたのですが、先日 自己判断で断薬したことが原因で再発・入院となりました。

2度目なので家族も動揺というより、また同じ期間の治療が必要になるのだろうという諦めのような感じです。

順調に生活できているときでも「疲れた」「眠れない」「対人関係の悩み」などは聞いていましたので、その都度 主治医に相談するように話してはきましたが再発を防げませんでした。

再発の1週間前に主治医の診察があり、私も明らかな再発の前日まで話をしていて不自然な点はなかったのですが、やはり「眠れない」ということは言っていたと思います。

再発に気づいたのは休日に会社に行くと言い出し外泊し翌日に帰宅するかどうかも曖昧な答えを繰り返したので、これはおかしいと思い診察を受けさせ入院となりました。

この4年間の間にはデポ剤(月1回の注射)による投薬の時期もあったので、主治医は断薬を試みていることに気づいていたのかもしれませんが、最近 服薬を続けることを条件に経口薬に変えたようで、デポ剤を続けていたらとも思います。

医師としては患者の意思を尊重せざるを得ないのかもしれませんが、断薬を試みることも病気の一部だとすれば、「患者の意思の尊重」とは違うのではないか? その後の人生の大切な時間を犠牲にしてまで本人の意思を尊重すべきなのか? など考えてしまいます。

とりとめのない内容になってしまいましたが、現状のご報告をしたくメールいたしました。

 

林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。【2844】から【3008】への経過も、多くの読者の方々の参考になる貴重なご報告でしたが、今回の再発もそれと同じかそれ以上に貴重なご報告であると思います。

断薬を試みることも病気の一部だとすれば、「患者の意思の尊重」とは違うのではないか? その後の人生の大切な時間を犠牲にしてまで本人の意思を尊重すべきなのか? など考えてしまいます。

病識が欠如、あるいは、欠如にまでは至らなくても不十分なケースで、「本人の意思の尊重」とは何か、そもそも「本人の意思」とはそのようなケースでは何を指すのかは(つまり、病気によって成立している「意思」は、どこまで「本人の」意思なのか)、ご指摘の通り、重要な問題です。

(2019.8.5.)

05. 8月 2019 by Hayashi
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