【2454】人格障害の疑いの妹は、福祉の仕事に就き落ち着きを見せています(【0184】のその後)
Q: 【0184】妹が病気を「錦の御旗」のようにしています。優しくすることと、甘やかすことは別だと思うのですが・・ で、質問にご回答頂いた者です。お忙しい中、誠にありがとうございました。御礼かたがた、その後の経過を簡単に記させて頂きます。
妹の離婚訴訟は代理人が着実に前進させているようです。妹はその後、いきつけの喫茶店で知り合った病気療養中の某氏に恋愛感情を持ち、離婚成立後某氏と再婚するのどうのとまた一波瀾ありました。(某氏はアルコール依存症のようでした)
某氏とのことも最近一応の落ち着きを見せ(再婚は白紙撤回するそうです)、今は実家近所の病院で老人介護のアルバイトをしています。なかなか辛い職場のようで、すぐ辞めて行く人が多い中、一応1ヶ月以上は続いているようです。介護福祉士の資格を取る事を目標にしたようです。私も母も、妹が「社会的弱者に奉仕する、他人の事を考える」職場に就けば自分自身のことを見つめ直すきっかけになるのでは、と思っていましたので、この事に関しては今のところ喜んで見守っています。10日程前、久々に妹と顔を会わせたのですが、(語弊のある言い方ですが)目つきがまともになってきたのでは、という印象を受けました。会話(言葉のキャッチボール)も以前よりは出来るようになってきました。「外づらのよい」傾向は相変わらずのようですが。
妹に対しては結局「何でも許容する」という態度はとらず、試行錯誤をくり返しつつもダメなものはダメ、というスタンスを取りました。特に母親の心理的肉体的負担は大きかったと思いますが、今のところ何とかバランスを取りつつ対処している状態です。
先生の言われる通り、「一般化すること自体が本質的に不可能」ということは、身にしみて実感できます。「この対処は間違っているのか、正しいのか」自問自答しながら接していくしかないと思います。
私どもの事がまだ進行中であるのは勿論ですし(今後もまだまだ問題が起こると思います)、こういう「心の病」に悩んでいる人、またその周辺の人の悩みは最近多く耳にします。現代社会の風潮とどのような絡みがあるのか、今後社会の中で「心の病」がどういう扱いを受けるようになっていくのか、複雑すぎて私には一概に判断できませんが、日々こうした事例、病状に向き合われている関係者の方々に深い敬意を覚えます。あらためて考えてみれば、(自身も含め)私の周りにも「心の病」とまでは言えなくても何となく言動が常識を逸脱している、といった程度の人はたくさんいます。「性格」「人間的特徴」ととらえるのか、病気としてとらえるのか、判断は非常に難しいと思います。
ご回答の中で林先生から「許容範囲を設定し、違反に対しては厳しい姿勢で臨むという方法もある」というご意見と、「優しくすることと、甘やかすことは別のことだと思う」ということに御同意いただき、非常に心強く思います。お忙しい中、本当にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。
林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。ご指摘の点はどれも正鵠を射ていると思います。また経過をお知らせいただければ嬉しく思います。
(2013.10.5.)