【3413】休職後の職場復帰について

Q: 私は40代の男性です。3ヶ月前に今の部署へ異動になりました。
私はそれ程仕事ができる人間でないのは理解していますが、この部署は今までの部署と違い、文書のチェックに細かいところで、しょっちゅう指摘されます。また、前任者が残っていたため聞きながら引継ぎという形でいましたが、前任者が異動した方の引継ぎがうまくいっておらずうまく引継ぎができておらず、聞くのをためらう程忙しそうにしていました。また外部からの電話が鳴るのは私のところだけ鳴り電話に出ますが、当然の事ながら来たばかりなのでわからないことばかりなので、他の人に聞いてみますが詳しく教えてくれませんでした。
それでも途中までは漠然とした不安感がありましたが、決定づけたのは異動後まもなく開かれた歓送迎会の出来事でした。アルコールを飲んでいたこともあるでしょうが、異動された方が弄りというよりは虐めに近い言葉を言われていました。それを見ていてこの部署は嫌だと思いました。

その後も職場では文書は相変わらず直され続けるため、本来の自分の業務が遅れがちになり焦りと家に帰っても眠りが浅い日や、眠れない日が続き仕事を辞めようかと思い始めましたが、2,3ヶ月もすれば一段落するからと聞いてとりあえずそこまでは頑張ろうと思いました。

先月(異動して2ヶ月後) になっても眠りが浅い日が続き早く起きてボーっとしていると急に死にたいと思い始めました。ある日も眠れず4時頃から起きてボーっとしていたらもう我慢ができず、仕事へ行くふりをして失踪しました。

結局、私には死ぬ勇気がなく一週間で戻りました。その後、心療内科へ行きうつ症状の診断を受けて現在3カ月の病気休職になっています。

現在は死にたいと思う気持ちがなくなってはきているものの、実際部署へ戻ることを考えると、良くなってもまた同じことになるのかと思うとまだ日にちはあるものの憂鬱な気分になります。

 

林: 休職後のことは、復帰の時期が近づいた時点で、主治医の先生と会社の関係者の方をまじえ、よくご相談ください。
質問者が今の職場に適応できていないことまでは確かに言えます。
その理由としては、
1. 質問者がうつ病に罹患した
2. 職場環境に問題がある。
3. 質問者の適応能力に問題がある。
のいずれもが考えられます。このいずれであるかは(2.と3.は両方が併存していることが大部分で、主にどちらの問題かという問いになるでしょう)、質問者の側からの見方であるメールの文章からは判断できません。
すなわち、

前任者が異動した方の引継ぎがうまくいっておらずうまく引継ぎができておらず、聞くのをためらう程忙しそうにしていました。また外部からの電話が鳴るのは私のところだけ鳴り電話に出ますが、当然の事ながら来たばかりなのでわからないことばかりなので、他の人に聞いてみますが詳しく教えてくれませんでした。

歓送迎会の出来事でした。アルコールを飲んでいたこともあるでしょうが、異動された方が弄りというよりは虐めに近い言葉を言われていました。それを見ていてこの部署は嫌だと思いました。

これらは、質問者から見れば職場の問題すなわち2.ですが、客観的には質問者本人の問題すなわち3.である可能性も否定できません。

理由が何であれ、現在の質問者には職場を離れて休養することが必要であることは確かですので、今はあまり考えず、回復に専念したほうがいいでしょう。そして十分に回復し復帰の日程や手順が具体化した時点で、上記の通り、主治医の先生と会社の関係者の方をまじえ、よくご相談ください。

(2017.5.5.)

05. 5月 2017 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, 精神科Q&A