【3031】空想の幻が止まらなくなります

Q: 20代前半の女性です。
高校の時から、ストレスで体調の悪い時に視覚的な空想が止まらなくなって疲れます。

最も多いパターンでは「実際の色と違って見える」で、例えば白い電灯が青色に思えてならなかったり、一帯の空気が青い霧に覆われているように思えてならなかったり、文庫本の紙が黒く文字が金色に思えてならなかったりといったものです。
それ以外では例えば
・ふと見たら廊下に人型の影がいる。歌舞伎のような衣装で白い面をつけ、じっと立っている
・教室の床をワニと黄緑色のネズミが這っている
・天井からピンク色の水滴が落ち続け、床に波紋を描いて広がって行く
・部屋中に紙テープが散らばっており、今も上から紙吹雪が落ちて来る
・木にカラフルな紐がひっかかっている(カラフルな紐の想像はよく出て来ます)
・小さな生き物のような何かが箪笥の隙間で動いている
(基本的に人型のものはあっても人間は見えません)
勿論これらは実際に見えているわけではなく、普通の目の他に目の奥にもう一つの目があって、その目で見ると実際に見ている風景に空想が上書きされて脳裏に浮かぶといった感じです。
体調が悪くないときでも集中するとできますが、しばらく続けると目の奥や頭の後ろの方が痛くなって来ます。
数年前は毎日このような状態で、建物がみんな廃墟であったり電車から煙が出ていたりしました。
勿論幻ですし気を取り直せばそんなことはありません。
きっと何かが私を呼んでいて、私には見えない秘密の文字がブロック塀の凹凸や車の配置などを通して私の深層意識に指示をして導いているのだと思っていましたし今でもそう思う日は多いです
が、今はそんなことはないとわかっています。
これらは全部空想だとわかっているので病気ではないと思いますが、もし何かの拍子に悪化したらそのまま統合失調症になりますか? こういった空想をするのはできるだけやめておいた方がいいのでしょうか?
また、体調の悪いときに勝手に見え始めるのは治りますか? 頭が痛くて困ります。

 

林: これは解離症状としての幻視でしょう。解離統合失調症には直接の関係はありませんので、

もし何かの拍子に悪化したらそのまま統合失調症になりますか?

そういう心配はしなくていいと思います。

こういった空想をするのはできるだけやめておいた方がいいのでしょうか?

できればやめておいた方がいいでしょう。

これらは全部空想だとわかっているので病気ではないと思いますが、

病気と呼ぶかどうかは、病気の定義にもよりますが、

体調の悪いときに勝手に見え始めるのは治りますか? 頭が痛くて困ります。

このように困っておられるということは、病気の範疇であると考えるべきでしょう。精神科の受診をお勧めします。

(2015.8.5.)

05. 8月 2015 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症, 解離性障害