【3021】薬を飲まなければいけないのですか、それとも死んでしまうと楽ですか。‏

Q: 先生、こんにちは。14歳の女です。
最近とても疲れています。精神科でリーゼを処方されました。リーゼは以前飲んでいてなんの効果もわかりませんでした。そのことを主治医に伝えてあるにも関わらず、また出してきたので面倒くさいということでしょうか。なぜすぐに薬で解決しようとするのですか。ADHDではないと言ったのに、人間には似たような症状が現れる時期があると言ってコンサータも処方されました。適当な処方なのではないかと思って怖くなりました。そのときはちゃんと飲みましたが効果を確認する際になにも変わらなかったと伝えたら増量しようと言われたので断固拒否しました。18から27にしようと言われたのです。主治医はこの薬が必要な人は飲んだすぐその日にわかると何度も私に言っていました。私には全然わからなかったというのに増量とはどういうことなのでしょう。試験前だからやめておこうと言われたリスパダルも試験が終われば処方されてしまいそうです。なぜ薬を飲まなくてはならないのかわかりません。

私は小学校時代、四年生から不登校や保健室登校をしていました。そのときは本当に自分はだめな人間なのが辛くて、中学生になったら絶対に頑張ろうと思っていました。中学生になると想像を絶する苦労が待っていましたが、中学三年生になったいまも無遅刻無欠席を続けられています。それは薬のおかげではありません。精神科に通い始めてからまだ何ヶ月もたっていません。辛くて辛くて地獄なので、家に帰るとずっと食べていたり吐いたり何も食べなかったり眠れなかったりずっと寝ることしかできなくなったり考え事がうるさかったりします。握りこぶしをしているのか手のひらには爪のあとがくいこんでいます。それでも、例え私が毎日ずっと泣いていたとしてもずっとこの2年間ひとりの力だけで頑張ってこれたわけです。なんの問題があったのでしょう。何も人に迷惑をかけていません。友達もたくさんいますし、成績は体育いがいはオール5で生徒会長をつとめています。人に本当の悩みを相談したりして相手を困惑させたりもしていないし、人前(家族の前も含む)では明るく振舞っていました。誰に迷惑をかけているのですか。相手を不快な気分にすらさせません。私が犠牲になるのは私が承知していることなので問題ではありません。薬を出されるのはなぜですか。

たくさんの辛いことというのは、人間がたくさんいるせいです。学校が私一人で学べる環境だったとしたらストレスは激減するでしょう。

母は私の話を聞けません。保育士なのですが、私の話だけが聞けないらしいのです(母談)。感情移入してしまうと言うのですが、私が話始めるとスマートフォンをいじっているか、眠りだします。たまに聞いていると喧嘩になって会話になりません。小学校低学年のころに学校に通っていたころにいじめられるのが辛くてその相談を母にすると「私がそんな暗い話を聞いて喜ぶと思っているのか。明るい話をしてみなさい」とすごく怒られたのがあんまりもっともだったので今も母に本当の相談事は絶対にしません。思春期の娘が悩みがなにもないというのも不自然なので、どうでもいいような悩みを勝手にべらべら喋っています。それも母は聞いていたりいなかったりですが、そのおかげで関係が安定しているのだと思います。
私は人から怒られるのが苦手で、私がどんなに悪かったとしても私のことを怒る人は嫌いです。もうすぐ誕生日がきます。一昨年の誕生日に母は泣きながら私を殴りました。ささいな日常の一言が気に触ったようでした。生きてきて母には殴られたことが度々あります。母に一度その話をしたとき、そんなことしていないと言われて本当に覚えていないようでした。これは殴られたときより悲しい出来事でした。

私がいままで頑張ってきたのは母に愛されたかったからです。優等生でいたのは母に喜んでもらいたかっただけです。私は本心は成績なんかどうだっていいし、学校には絶対に行きたくありません。それでも母はいつまで経っても変わらなかったので、この二年間のおかげでどうしようもないのだとわかりました。母と会話をしたいと望んで傷ついていた小学校時代と同じ過ちを繰り返していたわけです。私は馬鹿でした。そうすると私はどうなってしまうのでしょう。もう母のことも大嫌いですし、ほかの人はみんなどうでもいい人間です(嫌いな人もいますが)。なんのために生きるのですか。すごく辛いこの世界をなんの意味もないのに生きるというのはできません。だったらすぐに死んでしまうべきですよね?そのことが本当に虚しくてとても悲しいです。

リーゼは飲んでいません。母も精神科に私が通うずっと前から通っていますが、薬を服用して母には良い効果があるのかもしれないのだけれど、私達家族はむしろ迷惑しかありませんでした。なので薬に良いイメージがないのです。飲む必要がないし、飲みたくありません。でも死ぬ人間にはこういった悩みは全て無駄でしょうか。

私は虚しい気持ちはあるけれど、この苦しみに立ち向かっていく理由ももうないので早く逃げたいのだから死ぬべきですか。本当は死ぬのが怖い気持ちもあります。

林: 文面から、質問者の苦悩と、漠然とした病像は読み取ることができますが(つまり、おおむねの診断名の推測はできますが)、十分な具体的な描写に欠けており、明確な回答をすることは不可能です。つまり、質問のポイントの一つである、

薬を出されるのはなぜですか。

これについては、わかりません。このケースに薬が必要かどうかもわかりません。(この一文は、「必要ない」ことを暗に言っているのではありません。文字通り わからない ということです)

精神科に通い始めてからまだ何ヶ月もたっていません。

今はとにかく通院を続けることが大切だと思います。
それから、主治医以外にも、相談できる大人の人を見つけることも必要だと思います。

(2015.8.5.)

05. 8月 2015 by Hayashi
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