【2954】買い物依存症の夫

Q: 54歳の夫の事でご相談致します。夫は、結婚前22歳の時、(亡くなった)父親の借金の為、当時貯えていた銀行預金約300万円を取られてしまいそれ以降、預金する事が馬鹿らしくなったとかで、お金が入ると買い物をするようになりました。私がそれを知ったのは、結婚後の事でしたが、家庭を持っても、子供達が生まれても、買い物は収まりませんでした。家計にひびく程の金額ではないので、ストレス発散の為と思い、目をつぶってきましたがあまりに病的なので、どうしたら良いのか分からず悩んでいます。 本人は、買い物依存症である事を自認していますが、治療を受ける気は更々ありません。  夫は短気で、自分本位のところがあり、気に食わない事があると、周りに当り散らし、買い物に走ってしまいます。金額的には月々4万円の小遣いの中で買っているのですが、100円ショップ等で必要も無い物を買い集めるので6畳の部屋が天井までいっぱいになる程になっています。私は、始めの頃は目をつぶっていましたが、目に見える物なので、その物を見ただけで私も気分が悪くなってしまいます。それらの大量の物を見ていたら、私も動悸や眩暈、吐き気、情緒不安定になり、心療内科で鬱傾向と診断されました。子供達も、夫の言葉の暴力などで心に傷を負い、不登校・引きこもりになり、精神科でACと診断されました。夫自身は、医療機関は受診するつもりもないし、仮に私が勧めても絶対話しをきくような人ではありません。今後、どのようにしたら良いのかアドバイス戴ければ幸いです。

林:

夫自身は、医療機関は受診するつもりもないし、仮に私が勧めても絶対話しをきくような人ではありません。

では今後改善の望みはありません。

私も動悸や眩暈、吐き気、情緒不安定になり、心療内科で鬱傾向と診断されました。子供達も、夫の言葉の暴力などで心に傷を負い、不登校・引きこもりになり、精神科でACと診断されました。

明るい材料はありません。ご家族の状況はさらに悪化が続くでしょう。

今後、どのようにしたら良いのかアドバイス戴ければ幸いです。

以上をもとにご自分でお決めください。

なお、

夫は、結婚前22歳の時、(亡くなった)父親の借金の為、当時貯えていた銀行預金約300万円を取られてしまいそれ以降、預金する事が馬鹿らしくなったとかで、お金が入ると買い物をするようになりました。

このように、自分の今の状態にはこれこれの理由がある、という説明はご本人からよくなされるものです。それは自分の状態をある程度正当化するための虚偽である場合もしばしばあります。

(2015.5.5.)

05. 5月 2015 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A