【2667】自傷行為は 10 代にありがちだから大したことは無いと言われるのはなぜか

Q: 私は20代女性です。自傷行為の認識について疑問に思ったのでメールをさせていただきました。高校の時の保健医や某電話の相談員、以前通っていた精神科の先生も口を揃えて「自傷行為とは10代にありがちなものだから大したことは無い」とおっしゃられていました。本当に大したことじゃないのでしょうか。病気でもなく、ただの一過性のものなのでしょうか。何故そう言われているのか、疑問です。また一般的には「苦痛を周囲に伝えるために」「生きる実感を得る為に」自傷行為をすると言われていますが、本当にそれだけなのでしょうか。自傷行為の要因はまだあるのではないのでしょうか。(少なくともわたしは周囲に自分の苦しみなんて伝えたいと思っていません。) 蛇足ですが私は6年程自傷行為が続いています。でももう直すことはやめました。他に最良なストレス発散の方法が見つかりませんし、痛がりなので病院の迷惑になるような傷もありません。過去にしてきたことへの罪悪感を発散するために自傷行為は私にとって必要ですし、周囲に分からない場所を切っているので、このまま一生続けるしかないと思います。(ちなみに精神科へ行っていたのは上手く睡眠がとれなかったので通っていた程度です。今は通っていません。)でも、時々不安になります、上記のように考えているわたしは異常なのでしょうか。直さなければいけないのでしょうか。 

 
林:
(自傷行為は) 本当に大したことじゃないのでしょうか。病気でもなく、ただの一過性のものなのでしょうか。

病気の症状のこともあれば、ただの一過性のもののこともある、というのが正しいです。

また一般的には「苦痛を周囲に伝えるために」「生きる実感を得る為に」自傷行為をすると言われていますが、

そんなことは一般的に言われていません。そう言っている人もいる、というのにすぎません。

周囲に分からない場所を切っているので、このまま一生続けるしかないと思います。

そんなことはありません。

直さなければいけないのでしょうか。 

当然です。

(2014.5.5.)

05. 5月 2014 by Hayashi
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