【2585】昔ドラッグをやって被害妄想が出ました。再発の可能性はありますか。

Q: 私は31歳の男性です。20代前半の頃に2年程ドラッグを多用して、今は平気ですがその頃は被害妄想等が酷くなりました。使用していたドラッグは大麻並びにLSDやMDMAです。被害妄想の内容は自分の頭の中が読み取られている、悪口を言われている等です。酷い時は幻聴も聞こえました。そこから何をしても無感覚、無感動になったり、人の話している内容が理解できない、違う人の筈なのに知っている人の顔に見えてしまうなど人の顔が識別出来ない事もありました。他には、いま目の前にある世界が現実なのか妄想なのか不安になる事も多々ありました。精神病院に通う事も考えましたが、心の何処かで自分はドラッグの影響でこういう状態になっていると思っており、何とか抜け出る方法をさがしました。結果、運動をしている時だけは意識がまともになるので、とにかく運動を続けました。また太陽の光を浴び、規則正しい生活も必要だと感じました。仕事も、建設業のアルバイトをし、格闘技のジムにも通いました。そこから2年程してやっと自分の考えをそのまま言葉にして喋る事が出来るようになり、自信を持つ事が出来るようになりました。今も運動は続けており、仕事も順調で、飲食店を開業する準備をしています。質問としては、今後年齢を重ねていき、運動が出来なくなった時に、あるいは怪我や病気で運動が出来なくなった時に被害妄想などが再発する可能性はあるでしょうか?ご回答よろしくお願いいたします。

 
林:
今後年齢を重ねていき、運動が出来なくなった時に、あるいは怪我や病気で運動が出来なくなった時に被害妄想などが再発する可能性はあるでしょうか?

「可能性」というレベルの話でいえば、常に「ある」ということになります。
けれども、この質問者に限らず、過去にドラッグ使用歴がある場合、今後注意すべきことの第一は、再発よりもむしろ、ドラッグの再使用です。

(2014.3.5.)

05. 3月 2014 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A