【3273】統合失調症の私の症状にあまりによく似た体験談が多いということは、実際に被害を受けている人が多いということではないでしょうか

Q: 私は40代の男性ですが、10年前に統合失調症との診断を受け、通院治療を続けています。主な症状は、会話の可能な幻聴や、思考が同時に読まれたり、それらに伴う強い体調不良です。薬もずっと飲んでいるのですが、症状のため普通の生活にも支障が出ています。最近、ネット上で電磁波犯罪やテクノロジー犯罪、BMI犯罪について書かれた物を目にしましたが、書かれていた被害者の方々の状態が、音声送信、思考盗聴、拷問をも思わせる身体攻撃と、自分の症状とあまりにも似ているのです。このような事は普通の感覚では、宇宙人やUFOと同じレベルの問題として片づけられてしまうと思いますが、NPOとして被害者の会が出来ていたり、被害者の方が書かれた本も出ているようです。また、被害者は日本ばかりではなく、ほとんどの先進国に存在し、ロシアやアメリカでは法整備も為されているそうです。自分も被害を受けているという確信はありませんし、考えたくもない残酷な事ですが・・・。

 
林:

自分の症状とあまりにも似ているのです。

統合失調症の人は社会の中にたくさんいらっしゃいますから、似た症状の人が多いのは当然です。

被害者は日本ばかりではなく、ほとんどの先進国に存在し、

いかなる国でもいかなる文化でも、統合失調症の人はほぼ100人に1人存在しますから、「被害を受けている」という人がほとんどの先進国に存在するのも当然です。

ロシアやアメリカでは法整備も為されているそうです。

その情報は誤りです。似て非なる別の法のことと誤解されています。誤解というより、別の法のことをあたかも関連があるように故意に誤った情報が流布されているという実態もあるようです。

ネットに氾濫する情報に惑わされず、今の治療を続けてください。

(2016.9.5.)

05. 9月 2016 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症