【2524】統合失調症といわれている人には、超常現象、意味ある偶然などがかかわっているのではないでしょうか

Q: 30代男性です。統合失調症と病院で診断されて3年が経ちます。その診断される前から周囲で不可解な現象が起こるようになりました。これは自分の思考や行動、状態に対応するかのように音が周囲から聞こえてくるというものです。多くの人はただ日常的な生活を送っているものと思われますが、それが自分の状態にある種の効果があるようなタイミングとなっています。 はじめに自宅を訪問した医師は、私には関係念慮があるのではないかと言われていましたが、周囲には聞こえていないだろう、起こりえない音としての幻聴も含めて、このような状態が延々と続いています。そして、宗教や哲学の方面を学ぶことでこのような現象が起きているのであって、私は統合失調症ではないのではないだろうか、という結論に至りました。 医師の指導の元病院へ通い、服薬も致しましたが妄想では済まされないほどに自分と関係があることが劇的なタイミングで起こり続けるのです。これを確認した回数は数えられませんが数千回を優に超えていると思います。 ここで仮説になりますが、例えば、被害妄想というものがありますが、相手に害意は無くとも統合失調症と診断される人に対しては害となるタイミングで何かが行われているということはありませんでしょうか。医学にそのような理解があると聞いたことはありませんが、ネットですとこれを集団ストーカーとして捉える人が多いように思います。 怪奇現象又は超常現象、意味ある偶然やシンクロニティと言ったものが統合失調症の人に関わっているのではないかと考えているのですが。

 

林:
私は統合失調症ではないのではないだろうか、という結論に至りました。

いいえ、あなたは統合失調症です。

妄想では済まされないほどに自分と関係があることが劇的なタイミングで起こり続けるのです。

そのようなことが起こり続けていると確信すること自体が、統合失調症に典型的な妄想です。

被害妄想というものがありますが、相手に害意は無くとも統合失調症と診断される人に対しては害となるタイミングで何かが行われているということはありませんでしょうか。

ありません。そのように考えること自体が、統合失調症の症状です。

怪奇現象又は超常現象、意味ある偶然やシンクロニティと言ったものが統合失調症の人に関わっているのではないかと考えているのですが。

そうではなく逆です。統合失調症の人が、ご自分の症状をそのように解釈することがよくあるということです。

(2014.2.5.)

05. 2月 2014 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症