【3275】統合失調症の妹が、物を次々と捨てるので参っている

Q: 40代男性です。 妹(30代後半)は、短大を卒業後自宅にひきこもりな生活を送っていました。 6年前に家族旅行の最中、突然手に負えなくなり、自宅に戻ってから精神科病院を受診し、統合失調症と診断されました。 その後も、自宅療養をしながら、病院に通っていますが、薬を捨てたり、病院の受診が終わった後に、めまいがすると言ったり、救急車を何度も呼ぶ事が頻繁にあります。 また、自分の衣服や、家族の食器などを次々と捨てては服を買いに行くと訴え、また捨てる日々を送っています。 洋服を捨てる行為には、本当に参っています。 どうしたら、捨てなくなるのでしょうか? 教えてください。

 
林:

妹(30代後半)は、短大を卒業後自宅にひきこもりな生活を送っていました。

ということは、短大卒業のころに統合失調症を発症し、約10年間無治療で放置されていたということですね。だとすれば、精神症状は相当に進行していると考えられますが、

突然手に負えなくなり、

症状の記載がこれだけで、具体的に統合失調症としてどのような精神症状があったかのか、そして今あるのかが不明ですので、

どうしたら、捨てなくなるのでしょうか?

と聞かれても何もお答えできません。
ただ一般論として言えることは、統合失調症の方の、周囲からは理解できない行動には、妄想などの理由がある場合もあれば、全く理由がわからない場合もありますので、とにかく統合失調症の治療が必要であるとまでは言えます。

(2016.9.5.)

05. 9月 2016 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症