【4508】外から自分を見ていました

Q: 10代女性です。
小学生から中学生くらいまでよく自分を俯瞰しているような感覚に襲われていました。
楽しみにしていたことが始まった時や、友達と話が盛り上がりかけたときにほぼ必ず起きていました。起きる前には「ああ、楽しみにしていたのにな」と分かっており、俯瞰している時は自分が何かとんでもないことをしないかいつもビクビクしていました。
また、幼稚園くらいから夢遊病だったり、人に見られることが極度に怖かったり、チック症だったりしていました。
今はこれらはほとんどなくなりましたが、なぜこんな症状が起きていたのか気になります。
また、いつか再発しないか不安です。

 

林: それは幽体離脱と呼ばれる体験です。幽体離脱というとオカルトのようですがそうではなく、解離の一症状です。 【3804】子供の頃の幽体離脱のような奇妙な体験について もご参照ください。

なぜこんな症状が起きていたのか気になります。

解離は健常者に現れることもあります。何らかの心理的原因がある場合もあります。この【4508】の質問者では、

幼稚園くらいから夢遊病だったり、人に見られることが極度に怖かったり、チック症だったりしていました。

ということとあわせますと、質問者自身の記憶にはない、何らかの出来事が幼少時にあった可能性は推測できますが、今それを追求することは適切でないと思います。

(2022.6.5.)

05. 6月 2022 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 解離性障害 タグ: |