薬局

医学部講堂

図書室

有名人

書斎 

 

HOME

精神科Q&A

うつ病

アルコール依存症

ストレスと病気

拒食症

パニック障害

対人恐怖症

自律神経失調症

統合失調症(精神分裂病)

境界型人格障害

アルツハイマー病

パソコン/ネット依存症

PTSD

躁うつ病

 

医学部講堂

 

 統合失調症(精神分裂病)の経過

 ---統合失調症(精神分裂病)になると、どうなるのでしょうか。


最初の症状は、まずおさまる

統合失調症(精神分裂病)になったら、それからどうなるのか。まず初めに知っておくべきことは、最初の症状はまず間違いなくおさまるということです。「おさまる」というのは、治療をすればおさまるということです。統合失調症は、脳の中の神経伝達が失調する病気ですから、そこに効く薬で治療すればおさまるということです。治療しないで自然によくなるということはありません。それどころか、どんどん悪化していくでしょう。ですから、まずはとにかく治療を受けることが必要です。話はそれからということになります。

 

経過はさまざま

今日の話の題は「経過」ですから、治療についてはまた別の機会にお話しするとして、ここではそのあとのことについて説明することにします。そのあと、つまり精神分裂病になったあとの経過は、ひとことで言うと、人によってとてもさまざまです。人によってこれだけさまざまな経過をとる病気は、ほかにはほとんどないと言ってもいいでしょう。ですからなかなか予想がつきません。ただ言えることは、普通に考えられているよりは、ずっと治るケースが多いことは確かです。

たとえば、一回だけ症状が出て、あとは完全によくなってしまうという経過。こういう人が全体の7パーセントくらいあります。

それから、いったんは完全に良くなって、そのあと一回かそれ以上再発するケース。これは20パーセントくらいです。

さらに、いったん良くはなるものの完全とはいえず、そのあと一回かそれ以上再発するケース。これは大体50パーセントです。

残念ながら、ずっと症状が続くケースも20パーセントくらいあります。ただし、最初の症状がまったくおさまらないことはめったにありません。

大きく分けると以上のようになりますが、再発するケースでもその回数が違ったり、症状が続くといっても、その間ずっと同じ程度の症状だったり、だんだん良くなったり、逆にだんだん悪くなったりするケースなど、さまざまですので、結論としては経過は人によって千差万別といえるでしょう。どの人がどういう経過を取るかということは、最初の時点でははっきり予想することはできません。 

結局、統合失調症(精神分裂病)の経過をひとことで言うと、

最初の症状はまず間違いなくおさまる。そのあとの経過は、人によって千差万別。

ということになります。

 

続きを読む

 

経過についての参考資料は図書室にあります


ホームページ
統合失調症(精神分裂病)のトップページ
薬局 治療薬です
図書室 本の紹介です
有名人 ノーベル賞学者もいます
書斎 ウィルスと被害妄想