【4497】人間ドックのトンデモ医師のうつ病指導
Q: 55歳男性会社員です。
10年間にわたりうつ病で精神科の治療を受け続けております。
病気休暇を何度か繰り返しており、
幸いまだクビにならずに済んでおりますが、
会社に迷惑をかけながら生活していることに日々罪悪感を感じております。
先日人間ドックを受診しました。
最後に医師の問診があったのですが、
その医師が問診表の「うつ病治療中」というのを見て
「あのネ、君」と紙を取り出して図示しながら滔々と「指導」を始めました。
要約すると、
・血液は腸で作られる。
・腸内環境が悪いと悪い血液が作られ脳に流れていき、うつ病を引き起こす。
(何がどのように「悪い」のかは不明)
・したがって、腸内環境を整えれば、うつ病は治ります。
とのことでした。
あきれてものが言えませんでした。
造血が骨髄で行われることは中学生でも知っています。
こんなトンデモ医師が、免許を持ち、堂々と医療行為を行い、
うつ病に対して無責任な「指導」を行っていることに、怒りすら覚えます。
教育の問題でしょうか。
医療行政の問題でしょうか。
こんなトンデモ医師を採用している病院の問題でしょうか。
人間ドックの問診医というのはこんな程度なのでしょうか。
それとも、医師といえども、うつ病の理解はこんなものなのでしょうか。
未だにモヤモヤした気持ちが晴れずメールいたしました。
お読みいただきありがとうございました。
林:
こんなトンデモ医師が、免許を持ち、堂々と医療行為を行い、
うつ病に対して無責任な「指導」を行っていることに、怒りすら覚えます。
当然の怒りだと思います。
教育の問題でしょうか。
それも一つの要因でしょう。
医療行政の問題でしょうか。
それはあまり関係ないのではないでしょうか。
こんなトンデモ医師を採用している病院の問題でしょうか。
採用した病院に問題の一端はあると言えるでしょう。
人間ドックの問診医というのはこんな程度なのでしょうか。
「人間ドックの問診医」にこのトンデモさを一般化することは何の根拠もなく、誤りです。
それとも、医師といえども、うつ病の理解はこんなものなのでしょうか。
そのような一般化も何の根拠もなく、誤りです。
(2022.5.5.)