【3813】統合失調症の息子の妄想に対処できなく苦しいです

Q: 私は70代の母親です。 20年統合失調症を患っている息子は未だ病識がなく「自分は病気ではないし、世界的な有名人だ。父さんも母さんも医者も知っているのになぜ知らんふりするのか?」「皆賄賂をもらって僕が有名なのを隠しているんだ!」と何かにつけてこの妄想で私たち老夫婦を悩ませます。内科に特定疾患があるため、総合病院で内科と精神科と同じ日に受診をするようにしているため病気ではないと言っていても精神科に通えているのは幸いなのですが、20年たった今も幻聴がおさまらず、医者に言っても「自分のことも信用されていないので下手なことを言ったら通院しなくなってしまう。先日は誇大妄想だと話したが、通じなかった」と言われました。インターネットで僕が有名だという情報が流れている・・大金持ちだから仕事はしなくていい(1回も職に就いていません)・・こんな事を聞く毎日に疲れ果てています。私からは「それは妄想だ、幻聴だ」と言えません。かといってその話に乗ってしまうのもダメだと読んだことがあります。妄想の対処法・・・というのはどうしたらよいのでしょうか。よろしくお願い致します。

 

林: 統合失調症の幻覚・妄想は、薬による治療によって、多くは軽快しますが、一部は薬が効きにくいケースがあります。
実際には、幻覚・妄想が長引いているケースのほとんどは、薬を飲んでいないか、または薬による治療が不十分(量が少ないか、または、合っていない)なことが原因です。
この【3813】のケースでは、治療内容による記載がないので、幻覚・妄想が続いている原因が不明ですので、回答困難です。

妄想の対処法・・・というのはどうしたらよいのでしょうか。

対処法はもちろん重要ですが、妄想は対処法の工夫だけでは大きな限界があります。まず薬で適切な治療をすることが第一です。現在の治療内容について、主治医の先生によくお聞きするなどして、適切かどうか見極めることから始める必要があると思います。

(2019.4.5.)

05. 4月 2019 by Hayashi
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