【2469】あらゆることを自分への侮辱と受け取る友人
Q: 20代女性です。友人(23歳女性)の考え方に違和感を感じたのでメールさせていただきました。私はその友人からよく相談を持ちかけられるのですが、その内容の多くは何度も何度もやりとりしたはずの同じ悩みなのです。一度納得しても同じ悩みを蒸し返して聞いてきます。友人は自分の体にコンプレックスを感じていて、被害妄想も激しいです。例えば、ネット上の不特定多数に向けた私の発言(かなり批判的な内容)に対して「今の発言って私の事?」と聞いてきたり、違うと否定しても、友人は真実を受け入れてくれません。友人自身が納得する発言は全て自身を蔑んだもので、「私が醜いからなのね」と納得することが多く、それは真実ではないし見当違いも甚だしいので、その度に他の友人共々反論するのですが、何一つ聞き入れてくれません。ですが一人でも「あなたが醜いからじゃないの?」と言ってしまえばそれしか信じなくなります。それに、その「醜いから」と言った一人ばかりを『真実を言ってくれる人だ』と信用してしまいます。多数の意見より、自分の意見に近い人の意見ばかり、たとえそれが嘘だとしても真実として受け入れてしまいます。その他にも「あの発言は私に向けられたものだ、侮辱された」「見下された」等、友人は、友人自身のアンテナに触れた発言全てに、実際は友人に対して発信した発言でなくともつっかかっていきます。また、話題に出される事を酷く嫌い、「今あの人達は私の話をしていた」や「私を見て笑っているんだ」や「あなたも私の悪口を酒のつまみにしているんだろう」等と言ってきたりします。真実を受け入れてくれないので、相談にのってもアドバイスは何も意味がないし、不毛なやりとりや、友達の私ですら信じてくれない事に、私までボロボロになりそうです。友人は心の病なのでしょうか? 被害妄想が強いということは統合失調症か妄想性障害ということなのでしょうか?
林: 統合失調症か妄想性障害、いずれも考えられますが、この方に元々こうした傾向があったとすれば、妄想性パーソナリティ障害ということも考えられます。このうちのいずれであるかは何とも言えません。病名がつくレベルではない、「勘ぐりやすい性格」とでも言うべきものであるとも考えられますが、彼女の言動がこのメールの内容の通りであるとすれば、性格の範囲として理解できるものではないでしょう。
(2013.11.5.)