【3565】統合失調症の私が以前から疑問に思っていること

Q: 20代男性です。
初めまして。私は統合失調症の診断を受けており、デポ剤にて治療を行っています。
初めにここに書いてあることは私の勘違いであり、思い過ごしであろうということを断っておきます。
ここのところ、ガスライティングという言葉に対して興味を持ち、その概要について読んだりもします。元々、私は思い込みの激しい方なのですが、少し気になっていることがあります。ただし、決して問題にする気はありません。
私の父は、以前ガスライティングの噂で有名なとある宗教団体に加盟していました。私は父から一度は決別したというようなことを聞かされていたのですが、最近知ったことでどうやら正式に脱会していない模様なのです。ただ、これからお話しすることについて、短絡的にその宗教団体が絡んでいるとは言いません。あくまで、そういった手口で有名な宗教団体として、例に挙げてみただけであり、単なる嫌がらせかもしれません。また、そういった事実は存在しないかもしれません。
ですが、最近自転車が突然パンクしてしまっていて、困っています。さっきまで空気が十分に入っていたタイヤが急にパンクするのです。全ては、自分の思い込みだと思います。事実のみ伝えるこの掲示板では、こういった質問は論理の飛躍かもしれません。
しかし、何か直感的に違和感を感じているのです。それは、漠然とした不安ではなく、どことなく、汲み取るように。そもそも、統合失調症という診断に対して、自分は半信半疑です。言うならば、自分で自分にそういった病気だということを思い込んでいて、周りの人たちもそういった認識ですから、事実に違いないのでしょう。しかし、事実と真実が必ず一致するとは限りません。結果的に、周囲が自分を精神病と言うからには、自分自身がどんなに主張しても、それは精神病患者の戯言です。
結果として、誰も騙す積もりが無くても、自分が精神病患者であるとの認識は変わらず、それは事実なのです。しかし、それが自分を精神病にでっち上げてる事実なのです。冒頭の陰謀論のことはどうでもいいです。事実に判断しかねるが故にそれに流されて、自分は精神病ということになっている。それに自分の思い込みのせいで、誰も悪い者が居なくても、結果的に事実がでっち上げられてしまっている。
全ての責任は自分にあり、自分が全ての元凶であるかもしれません。初めは誤解から始まったことが、今は「自分で自分の罠にはまっている状態」です。治療は一生涯続きますが、本当に自分は病気なのか、そして、この問題の責任を問える人間は居らず、まるで「自分に始まり、自分で終わっている」ように感じます。第三者であり、当事者ではない林先生には判断しかねると思いますが、何かしらの「手がかり」が欲しいのです。
どうか、ご回答を宜しくお願いいたします。

 

林: 質問者は、治療を受けていることにより統合失調症の症状がかなり改善し、しかしまだまだ完全に良くなっているとは言い難い状態にあるのだと思います。病識がある程度生まれているものの、十分には生まれていないことが、メール全体から読み取れます。今の治療をきちんと続けることを強くお勧めします。

(2017.11.5.)

05. 11月 2017 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症 タグ: |