【2651】母のパチンコ依存と虚言
Q: 60歳の母についてです。 35歳頃からパチンコにはまり、ほぼ毎日のように通っています。 3年ほど前に、同居していた祖母が亡くなってからは、自由になる時間が増えたこともあり、ひどいと開店から閉店まで行ってます。 私が小学生の頃から、夜ご飯の仕度もしていないのに帰ってこないし、何回もパチンコ屋に直接電話して呼び出したこともあります。 『いい加減、パチンコやめたら?』と、何回も言い合ったこともあります。 異変を感じ出したのは、ここ1~2年のことです。 嘘をつくようになったんです。 明らかにパチンコに行っているのに、『仕事が残業になっちゃって遅くなった』とか、『おばさんが入院したからお見舞いに行っていた』とかです。 パチンコに行ったなら行ったで、正直に言えばいいのに、嘘をつくようになったので、そこでも言い争いになるのですが、『行った』とは絶対に認めなくなりました。 お金も底をついたようで、孫の貯金箱から勝手に持って行くようにもなりました。 パチンコ依存症かな?とも思ったのですが、そのほかにも、『家事を一切やらなくなったのに、ごくたまにやった程度で毎日やっているような言い方をする』『代わりに家事をやっている私に対して、全く感謝をしなくなった』など、周りへの感謝の心も全くなくなってしまい、本当に、自己中心的な性格になってしまっています。 もともと、まともに働いたこともなく、男に依存し、お金も持っただけ使ってしまうような人です。今の状態が、病気なのか、もともとの性格がひどくなっただけなのか・・・・でも、ここ1~2年は本当にひどいです。 病院に行った方がいいかと思うのですが、本人には、嘘をついている自覚も全くないので、行きたがりません。 パソコンで色々調べたところ、『パチンコ依存症』か、『反社会性パーソナリティ障害』などかなと思ったのですが、どういった病気の可能性があるでしょうか? また、ほうっておくと悪化したりするのでしょうか?
林: パチンコに限らず、依存症の人には、独特の虚言があります。それは「自分が○○(依存の対象。多いのは薬物やアルコール。このケースではパチンコ)をやっている」ことを否認する形で、表面的には、普通の嘘の延長上にあるように見える内容ですが、実際にこれら依存症の人の嘘に接してみると、単なる「ひどい嘘」を超えた何かがあるように感じられることがしばしばあります。
この【2651】のケース、パチンコへの依存はかなり長年続いていますが、虚言については、
異変を感じ出したのは、ここ1~2年のことです。 嘘をつくようになったんです。 明らかにパチンコに行っているのに、『仕事が残業になっちゃって遅くなった』とか、『おばさんが入院したからお見舞いに行っていた』とかです。
とのこと、依存症がある段階を超えた結果、パチンコについての病的な虚言が発生したというふうにも考えられます。
しかし他方、
もともと、まともに働いたこともなく、男に依存し、お金も持っただけ使ってしまうような人です。
という記載もあり、すると、虚言を含めた他の反社会的な行動もあったのではないかとも思えますが、これ以上の記載がないのでわかりません。
したがって、
『パチンコ依存症』か、『反社会性パーソナリティ障害』などかなと思ったのですが、どういった病気の可能性があるでしょうか?
どちらの可能性もある とまでしか言えません。
また、ほうっておくと悪化したりするのでしょうか?
このままでは破滅でしょう。
(2014.5.5.)