【2559】 母は入院しました: 【2463】から林先生と【2480】の方へ (【2463】のその後)

Q: 14歳女です。以前【2463】母の病気について教えてください で母のことで質問させていただき、お返事ありがとうございました。
私のことで心配してくれている人 (【2480】【2463】の方に児童相談所へ相談するようにお伝えいただけないでしょうか
) がいると最近知りました。
ずっと気づかなくてごめんなさい。

その後、林先生の【2463】の回答を読んで、学校の先生に話しました。
校長先生が色々調べてくれ、すごく遠くに住んでいる母の姉(私の伯母)に連絡してうちまで来てもらい、私が友達の家に行ってる間に母は病院に行きました。
伯母や先生やお医者さん?など沢山人が来て、母が大騒ぎしたと近所の人に聞きました。
母はそのまま入院して会えてません。
良くなっているけどまだ会えないそうです。
症状が複雑で病気の名前もまだはっきりしないから長くなりそうだと伯母さんが言っていました。(本当は統合失調症だと思います)
毎日手紙を書いてます。
はやく元気になってお母さんに会いたいです。

私は三学期が終わったら伯母の家に行くことになりました。
旦那さんと小さいいとこがいて、楽しみにしてくれてるそうです。

病気と関係ないメールをしてごめんなさい。
色々ありがとうございました。
また母と暮らせるように勉強頑張ります。

 

林: その後の経過を連絡していただきありがとうございました。
お母様が入院することができて、本当によかったと思います。
あなた自身は伯母様の家に行かれることになったとのこと、環境が変わって大変なことも多いとは思いますが、元気でお過ごしください。

ひとつだけアドバイスしたいと思います。

お母様が統合失調症であることをあなたが認識していることを、早いうちに、伯母様をはじめとする大人の人たちにお伝えしたほうがいいと思います。(学校のお友達には言わなくていいでしょう)

おそらく、今回のことでお世話してくださった校長先生や伯母様、そのほかたくさんの大人の人たちは、もちろんお母様が統合失調症であることをご存知で、しかしそれをあなたに告げるべきかどうかよく話し合われた結果、今はまだ伝えないほうがいいという判断になっているのだと思います。
病名を伝えた場合に、まだ14歳であるあなたの気持ちへの影響を考慮された、尊重すべき判断といえるでしょう。
けれども他方、事実である病名を長い間告げられなかったために、ご家族が、あるいは周囲の方々が、統合失調症であるご本人に適切なサポートができなかったというケースが多数存在します。

症状が複雑で病気の名前もまだはっきりしないから長くなりそうだと伯母さんが言っていました。(本当は統合失調症だと思います)

あなたはすでに、お母様の統合失調症という事実を知っています。
それは14歳の子どもにとっては、重すぎる事実かもしれません。しかし実はそれほど重くない事実かもしれません。
いずれにせよ、「事実を知っている」という事実を今から変えることはできません。
そして、重すぎる事実か、それともそれほど重くない事実かについても、統合失調症という病気についての正しい知識を、そして、お母様の病状についての正確な情報を持って初めてわかることです。
おそらくお母様は、これから長い期間にわたって治療を続けることになるでしょう。
そのお母様のためにも、またあなた自身のためにも、お母様が統合失調症であることをあなたが知っていることを周囲の大人の人たちに知っていただくことが、最善の対応への道になるはずです。

また母と暮らせるように勉強頑張ります。

是非そうしてください。
そして、あなたが成人された時、その後の経過を含め、またメールをいただければ嬉しいです。
20歳になったあなたには、お母様の病気について、私からももっと詳しい説明ができると思います。
今あなたは14歳ですから、6年後ですね。その時にこのサイトがあればの話ですが・・・。

(2014.2.5.)

05. 2月 2014 by Hayashi
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