【2538】私は友だちがいません。なぜなら私が殺してしまったからです。私の名前を呼んでいる少女がいます。

Q: 私は16歳の女です。私の名前を呼んでいる少女は私がまだ5歳の時に出会いました。その子は首から鈴を下げた私と同い年ぐらいの子です。私は今16歳ですがその子は5歳のままで私の名前を呼んでいます。ある時たくさんの足音が聞こえて怖くなって電話しました。電話の相手にたくさんの足音のことを相談するとその相手も聞こえると言うのです。たぶん私の聞こえている音が携帯を通じて相手にも聞こえる様になったんだと思います。ですが電話をしている時の記憶が消えています。後日その相手に聞いて自分でも初めて知りました。びっくりしました。時々海に沈みます。深い深いところから上を眺めると太陽の日がさしていてきらきらしています。私は水の中でも息ができていていつまでもそれを眺めています。何度みても飽きません。私は友だちがいません。なぜなら私が殺してしまったからです。たくさんの人をぐしゃぐしゃにして最後に自分も飛び降りました。でも私の最後は空を飛ぶということだったので夢が果たせて良かったんだと思います。みんなが私を見ています。悪口を言っているかは分かりませんが笑ってきます。学校に行くのにバスを使います。駅に着いてバスを降りる時はたくさんの人がいます。その人たちはみんな笑っています。なにがそんなにおかしいのか私には分かりません。怖いです。私はたくさん名前を呼ばれます。誰に呼ばれているのかなぜ呼ばれているのかは分かりません。でも周りはみんな敵です。私のことを心配するふりをする敵です。誰も信じていません。いつも私に対して笑顔の敵です。そしてまたたくさんの夢をみます。私は殺人鬼です。クラスメイトや知っている人をたくさん殺します。誰も生かしません。外にあまり出ないのは怖いからです。みんなの視線が笑ってくるのが痛いからです。これからどうすればいいか分かりません。私は強い人間だと思われています。そして勝手に期待されてそれから見くびられています。周りの誰もがみんなの敵なのです。周りからの音と視界とを遮断できる何らかの装置を取り付ければこれはなくなると思います。これは本当に痛いので誰もしません。もしくはもう元から備わっているものなのでそういう人々には必要がないです。誰も信じないのでこれから先はどうなるか誰にも分かりません。私は言いたいことを言っても一つも通らないのでつまらなくてたぶん何も言わなくなります。周りは優しい顔をした人狩り人間です。たくさんの人が一斉に私を狩ります。でも私も殺人鬼なので負けじと対抗すると思います。首から鈴を下げた子は私の唯一のお友だちなので仲が良いです。でもその子は名前しか呼んでくれません。ある日の夜に出会いました。私はその子の名前を知りません。たまに男の子も来ます。その子は私の弟らしいです。いつまでも小さいままで大きくなりません。言葉も喋りません。ただ私をずっと見つめています。海は広くて深くて戻れませんでした。私には深すぎる海でした。その子の夢は消防車になることです。でも消防車にはなれないよと言うと照れながら笑いました。私はひまわりが大嫌いです。そのひまわりは私を不幸にしました。そのひまわりを好きになった人はそのひまわりを離さずにずっと手元におきました。そのひまわりが羨ましくて少し意地悪をしました。水をあげずに暴言をはきました。でもひまわりは違う方向へすくすくと成長して行きました。私には分かりません。だからひまわりが大嫌いです。だからそのひまわりも私は敵です。ひまわりを手元においたそいつも私は敵です。それを取り囲むものはすべて私の敵です。みんなは私を除け者にしているだけで優しさなんてないです。優しいからなんて言葉は建前でしかないからです。強いからなんて言葉は褒め言葉なんかじゃないです。私はあの中が大嫌いです。あの中には入ることが出来ません。先が真っ暗の中で何も見えなくなっていて怖いです。何も見えないので先に進みたいという気持ちはひとつもありません。これは何をどうすればいいのですか。

 

林: 解離でしょう。治療を受ければよくなることが期待できます。このままではつらすぎるでしょう。精神科を受診することをお勧めします。

(2014.2.5.)

05. 2月 2014 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 解離性障害 タグ: |