【4848】酔いが回ると、感情のコントロールが効かず、人格が変わってしまいます
Q: 20代女性です。
非常に恥ずかしいお話ですが、今お付き合いしている彼と飲んでいた際に酔いが回り、急に怒り出し、泣いて過呼吸になったり、ものを投げつけたり、路上で何度も倒れてみたり、末期がんであるという虚言を言ったり、死にたくなって自殺行為をしようとしたり、見知らぬ誰かと彼の目の前でキスや抱き合ったりする行為をしたりしてしまいました。今までの人生でこれほどあれたことはなく、自分でもその事実に非常にショックを受けました。少なくとも私だけではなく対彼に対して非常に混乱と迷惑、悲しみを与えてしまったことにも遣る瀬無さを感じています。1度だけでなく2度3度同じことを繰り返し、彼を傷つけてしまっています。申し訳ない気持ちがあるのに適度な量のお酒で止められず、彼の前で何度も同じことをしてしまう私は彼への共感性が足りないのでしょう。また、この時の私というのは、自分自身をかわいそうにみせるための行動だったのか、自分自身が悲劇のヒロインになりたかったのか、あるいは、もう一人の自分がいるのではないのかという自覚があります。
このような気持ちにお互いなりたくないので、お酒は控えたいですがここ最近控えているのですが、なぜこのように酔っぱらうとなってしまうのか、今までに人とお付き合いしたことや、飲み会等で酔っぱらった経験はあるのですが、ここまでの行動に至ったことはなく彼の前でのみ、見せる言動や行動です。なぜこのようなことが起こってしまうのか、アドバイスをお願いいたします。
林: 飲酒していないときの質問者の状態、すなわち、ここに書かれているような飲酒時の状態が、飲酒しないないときの状態とは全く異質のものか、それとも、程度の違いにすぎない性質のものかがまず問題です。また、ここに書かれているような飲酒時の状態について、質問者自身に記憶がどの程度あるのかも問題です。それから、ここに書かれているような飲酒時の状態が、質問者の普段の飲酒量と同じときに発現したのか、それとも飲酒量が特に多いときに発現したのか、あるいは、少量の飲酒なのに発現したのかも問題です。これらの情報がないので回答の正確さにはかなりの限界がありますが、仮に、飲酒していないときの状態とは全く異質で、かつ、記憶がほとんどなく、かつ、飲酒量がそれほど多くないのに発現したのであれば、質問者の脳内に何らかの異変が発生している可能性がありますので(その異変とは飲酒とは関係なく発生しているものを指します)、脳の検査を受けることをお勧めします。
こうした条件を満たしていないのであれば(飲酒していないときとの程度の違いにすぎない / 記憶はかなりある / 飲酒量が多いときである)、純粋に心理的な要因が大きいと推定できます。
いずれにせよ、飲酒時にこのような状態が起き、それによって人間関係に支障をきたしているのであれば、飲酒をやめるのが最善の対策であることは言うまでもありません。それなのに飲酒をやめられないのであれば、質問者はアルコール依存症ないしはその予備群であるといえるでしょう。
(2024.7.5.)