【4831】性格的な欠点を直したいという理由で精神科にかかってもよいのですか?

Q: 30代女性です。精神科にかかっていいのか分からずメールさせていただきました。

自分の性格・ものの考えかたのうち、やめたいけれどやめられないものがあります。
①私が気付いて相手が気づかなかったことがあるとき、相手がどうしようもなく馬鹿に思える
②相手にそれを指摘した際に、お礼やお詫びがないと無性にイライラする
③相手が自分の過ちを理解するまで問い詰めたくなる、きつい言葉で罵りたくなる

人として、③は流石にまずいと思っているのか、また仕事やLINEでやり取りすることも多いからか、なんとか③を行動に移すことには耐えることができます。
でも、自分のイライラや相手が悪いと思ったことを、せめて誰かに愚痴を言わないと気が済まないです。その際に第三者に共感されなかったときや、誰にも愚痴を言えなかった時は、怒りが増して涙が溢れてきて非常にストレスです。

人を責めることも、理解されずに怒りで泣くこともやめたいのです。
1人で練習してみますが、克服できる気がしません。
客観的な視点でフィードバックをもらいながらトライしてみたら、ひょっとしたら治せるかもと思っています。
病気でもないのに、こういうことを病院で相談してもいいのでしょうか。

 

林: このメールに書かれている質問者がお悩みの点については、

客観的な視点でフィードバックをもらいながらトライしてみたら、ひょっとしたら治せるかもと思っています。

そのお考えは正しいと思います。そしてそのような手法は、精神科の治療法の一つである認知行動療法として、ある程度までは確立されています。したがいまして、精神科の受診は、解決のための一つの有力な方法です。
但し、すべての精神科のクリニックや病院で認知行動療法を行っているわけではありませんので、受診される前に情報を収集し、適切と思われる精神科を選んで受診されることをお勧めします。

(2023.5.5.)

05. 5月 2024 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A