【4773】ストレスをなくせという指導は適切なのでしょうか
Q: 30代女性です。メニエール病で医師からストレスをなくせという指導をされるのですが、普通に生活しているだけなのに、これ以上何をどうしろというのでしょうか?もういっそ殺してほしいです。
うつと発達障害で通っている精神科医に相談すると耳鼻科に行け、耳鼻科では精神科にかかっているならそちらで相談しろとタライ回しで、ストレスストレスと言われても、何もしてくれないお前らこそがストレスだとしか言いようがありません。
仕方ないので今は、全く事情を知らない内科に五苓散とデパスをもらっています。これでいいんでしょうか?
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林:
医師からストレスをなくせという指導をされる
「ストレスをなくせ」は抽象的には正しい指導であっても、具体的な方法の示唆がなければ意味がありません。
これ以上何をどうしろというのでしょうか?
質問者のご不満はもっともだと思います。
具体的な方法を何も示されていないのであれば、それは指導とは言えません。
但し、そうは言っても、質問者としては 「普通に生活しているだけ」 と認識されているということは、そのように見える中で、本人があまり意識していないストレスがどこにどの程度あるかということの分析が必要ということになり、それが容易ではないことは明らかです。そのためには長時間の診察を要しますが、現在の健康保険制度の中でそれがどこまで可能かということになると難しいところです。
ただそれでも言えることは、「うつと発達障害で精神科にかかっている」ということであれば、メニエール病そのものは耳鼻科の病気であるとしても、その原因としてのストレスについては精神科の領域ですから、その精神科医からの「耳鼻科に行け」という指示は不適切と言わざるを得ません。
(2024.1.5.)