【4735】対人恐怖症か、統合失調症の前駆症状か
Q: 私は32歳の女性です。
自分の被害的な認知が、単なる対人恐怖的なものか統合失調症の初期症状の可能性があるかうかがいたいです。
具体的には下記のとおりです。
・道を歩いていたら、ちょうど目の前の家の2階ベランダに男性が出てきて咳き込みながら布団をパンパン叩き始めた。
これは自分のことを馬鹿にしてやっている行動だと思った。
・電車などで男性が咳払いをすると、自分を馬鹿にして挑発していると感じる。 また同時に、恐怖で動悸がする。
・電車で隣の男性が足を広げて私のスペースまで侵入してくると、私のことを馬鹿にしているからやっていると思い殺意がわく。 怒りと恐怖で動悸がする。
・通路が狭い店などで、男性が自分の目の前を無理やり通ろうとすると、自分が女性だから馬鹿にしていると感じ怒りが湧き、店内でその男性をさりげなく追いかけ回し、わざと進行方向を遮るように邪魔するなどの行動をしてしまう。
・人の視線が怖くて電車で目を開けていられない。
ただの男性恐怖ないし対人恐怖だと自分では思っています。
よろしくお願いいたします。
林: 統合失調症の前駆症状の可能性が高いと思います。
「対人恐怖症」という病名だけからは、人に対する恐怖があれば対人恐怖症にあたるのではないかと誤解しがちですが、このメールに書かれているあなたの体験は、対人恐怖症とはかなり異なるものです。
統合失調症の前駆症状の可能性が高いという現実を認識されたうえで、精神科を受診し適切な治療を受けてください。今の段階なら回復も早いと思います。
(2023.10.5.)