【4619】入院して精査加療する必要がありますでしょうか
Q: 現在23歳学生の男です。
病院から適応障害と診断され、3年ほど通院しております。
もともとはそこまで症状もひどくなく、薬がないと眠れなかったり(眠りが浅く寝付けない)、とてつもない不安感に襲われるためアルプラゾラムの処方などをしてもらっていました。
しかし先日(半年ほど前)、双極性障害2型である父親が錯乱状態で警察で保護され、偶然私が一人暮らしている地域で保護されたので僕が身元引き受け人として、父親を家に泊めました。
その夜の父親の錯乱した様子がトラウマとなり今も度々思い出します。
その影響もあるのか、今までの薬で眠れなくなりクエチアピンを現在は処方してもらいようやく夜は眠れています。おかしいのはそれからで、半年ほど前からたびたび離人症のような症状?(現実感がない、とにかく何がわからないのかもわからないのに、何がわからないのか考えてしまう)、錯乱状態に陥り手の震えや呼吸が荒くなるなどの症状にたびたび苦しんでいます。そのような時はクエチアピンの量を多少増やし精神を落ち着けています。恥ずかしい話先日は自分の家でトイレの場所がわからなくなりベランダで漏らしてしまいました。今はだいぶ落ち着いていると自分では感じています。
その旨をクリニックに話したところ、大きい病院での入院による精査加療を勧められました。診療情報提供書も書いていただきました。
自分自身、入院して一回検査をしていただくことを考えていたのですが、父やパートナーなどに止められています。自分達が治すから頼むから病院には行かないでくれとも言われます。おそらく大きい病院に対してのイメージがあまり良くないためかもしれません。
これだけの情報で何も、判断できるものはないと思いますが、客観的な意見をいただけるとありがたいです。
林:
その旨をクリニックに話したところ、大きい病院での入院による精査加療を勧められました。診療情報提供書も書いていただきました。自分自身、入院して一回検査をしていただくことを考えていた
最近の症状の原因は何か、適切な治療はどのようなものか、それを判断するためには現在のクリニックへの通院では不可能というのが主治医の先生のご判断ということになりますので、他の病院を受診する必要があるとまでは確実に言えます。入院の必要があるかどうかはわかりません。受診したうえで、その病院の先生に判断していただくことになるでしょう。
父やパートナーなどに止められています。自分達が治すから頼むから病院には行かないでくれとも言われます。
「自分達が治す」は、つまりお父様やパートナーの方はご自分達に治す能力があると自認していることになりますが、それがまったく根拠のない妄言であることは明白です。
(2023.1.5.)