【4600】中2の娘がいじめられて不登校になりました

Q: 中2(13歳)の娘のことです。
3人組みの仲良しと信じていた友人ふたりから、突然無視されるようになりました。
ひとりからは、すれ違うときに「来るな・うざい」等の言葉を発せられるようになりました。また、悪口を聞こえるように言ったりもしました。
そのため、不登校になりました。
ふたり、とくにいじめと感じられるひとりには、会いたくない・会えないという気持ちが強く、その話題になると、涙が出て、つらい気持ちになります。
頭が痛くなったり、胃が気持ち悪くなったりもします。
それ以外は、普通に生活できています。
これは、友人同士の仲たがいで2対1の1になってしまって、学校に行きづらいだけなので、娘が勇気を出して、ふたりと話せば済む程度のことなのでしょうか?
それとも、いじめとして強いストレスを感じていることなので、診断してもらったほうがいいことなのでしょうか?
また、学校にも、理解してもらう必要のあることなのでしょうか?

 

林: そのいじめが事実がどうか、まず慎重に確認することが必要です。「いじめられた」というのは、統合失調症の被害妄想として非常に頻度が高いものですし、

すれ違うときに「来るな・うざい」等の言葉を発せられるようになりました。また、悪口を聞こえるように言ったりもしました。

それは統合失調症の症状に一致しています。
けれども、もちろんいじめが事実である可能性も十分にありますので、事実確認がまず必要です。その事実確認は必ず中立な立場で行う必要があります。「本人の訴え方からみて、事実に決まっている」というような先入観があると、正確な判断はできないということになります。

(2022.12.5.)

05. 12月 2022 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症 タグ: |