診察室
診 察 室
自分がうつ病ではないかと心配なら、まず必要なことは精神科医の診察を受けることです。自己診断法もありますが、あくまで補助的なものです。
とは言っても、精神科をはじめて受診するのは勇気がいるものです。
精神科の診察室がどんな所か、また、受診する際の注意などについて解説します。
精神科の診察とは
精神科医との対話が中心と思って大体は間違いありません。からだの病気が元で心の症状が出ることもあるので、内科でするような診察をすることもあります。全体としては精神科だからといって特別に考えることはなく、普通の診察の対話が多いもの、と考えればいいでしょう。診察室は、机と椅子だけがあるシンプルなものです。時々テレビなどで見るような、ソファに座って頭に思いついたことを何でも話すというようなことは、特別な所を除いてはめったにありません。
誰と行ったらいいか
ひとりでも、家族の方と一緒でもどちらでも構いません。ただ、精神科の病気は自覚症状と周囲から見た症状がかなり違うこともありますので、できればご家族と一緒の方がいいでしょう。診察そのものはひとりで受け、そのあとでご家族の話を聞くこともあります。
何を聞かれるか
いつごろから、どんな症状があったかを具体的に説明することが大切です。きっかけとなるような出来事があったかどうかも重要です。順序よく話せないからといって心配することはありません。ただ、ときどきわざと症状を軽く(または重く)言う方がいますが、そうすると正しい診断ができにくくなります。
また、うつ病の場合、以前同じような症状が出たことがあるか、もしあったらその時はどういう治療を受けたか、どのくらいでよくなったかということも大切な情報です。逆に躁状態(元気がよすぎる状態)になったことがあるかどうかも重要です。
それから、前にかかっていた病院がある場合、そこからの紹介状(薬の内容などを書いたもの)があるのが望ましいのですが、ない場合でも薬そのものを持っていけばその後の治療に大いに役立ちます。
どんな検査をされるか
小さな脳梗塞やホルモンの異常などでうつ病とよく似た症状が出ることがあります。このため、血液検査や、時にはCTスキャンを行うこともあります。血液検査は万一の副作用のチェックとしても必要です。
治療は
うつ病であれば、薬物治療と精神療法(カウンセリング)を組み合わせた治療がふつうです。1週間か2週間に一度の受診をすることになるでしょう。症状がとても重い時などには入院をすすめられることもあります。
そのほか、精神科にうまくかかるためには、あなたが本物の患者ならも参考にしてください。
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