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若い人、特に20代の女性で、いつも虚しさや不安を感じており、自分はうつ病ではないかと考えている。自殺を考えて、実際に実行することも何回かある。ところがうつ病の治療をしてもなかなかよくならない。一方まわりの人からは、とても感情が不安定な人に見える。またはまわりの人からの評価がまちまちで、ある人は不当な扱いを受けている気の毒な人とみており、また別の人はわがままとか嘘つきだとみている。これが境界性人格障害(ボーダーラインともよく呼ばれます)のイメージです。具体的には以下の9つの項目のうち5つ以上があれば診断が確定することになります。

見捨てられることを極端に恐れ、見捨てられまいとなりふりかまわずしがみつくような努力をする。
他人に対する評価が、最高と最低の間を極端に揺れ動く。理想的な人と思っていた人を、あるとき手のひらを返したように突然、最低の人間として軽蔑・攻撃するようなことが頻繁にある。
アイデンティティの障害。すなわち、自分がどういう人間であり、どのように生きていきたいかが定まらない。
自殺をほのめかして他人を脅す。大量に薬をのんだり手首を切ったりするなどして自殺しようとする。自分を傷つける程度のこともある。これを繰り返す。
衝動的・自己破壊的行為。たとえばドラッグの使用、無謀な運転、カネの浪費、過食、普通でない性行為。これらのうち2つ以上を行う。
感情がひどく不安定。2、3時間から2、3日にわたって、不安・いらいら・不快感が続く。このため「躁うつ病」と思われていることもある。
いつも虚しいと感じている。
些細なことに対してひどく怒る。それを自分では抑えられない。
一時的に精神病状態になることがある。すなわち、妄想が出て来たり、解離状態になったりする。

この診断法について

 


 

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