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#3 PTSD 人は傷つくとどうなるか
加藤進昌、樋口輝彦 不安・抑うつ臨床研究会 著 日本評論社2001年


内容の正確性・信頼性という点では、#2を上回る本です。ただし、項目ごとに別々の著者が分担執筆しているため、全体に統一性がなく、項目ごとに出来・不出来があり、また、やや専門的に傾きすぎて難しいのが欠点です。軽い気持ちで手にとることはお勧めしません。少し苦労してもPTSDについてよく勉強したいという方にだけお勧めできる本です。章立ては以下の通りです。

第1部 PTSDとは何か
PTSDとは何か / ストレスと脳 / PTSDの生理学的所見と脳画像 / PTSDと薬物療法 / PTSDの認知行動療法 / PTSDと新しい治療法---EMDR / PTSDと損害賠償

第2部 PTSDの症例
自然災害におけるPTSD / 被虐待児のこころのケアについて考える / 性暴力被害におけるPTSD / 国際テロ事件の人質におけるPTSDとその予防 / パニック障害とPTSD / EMDRを用いてトラウマを再構成する / 臨床の現場から / ストレスで人は死ぬのか?