診察室

図書室



 

HOME

精神科Q&A

うつ病

アルコール依存症

ストレスと心身症

拒食症

パニック障害

対人恐怖症

自律神経失調症

精神分裂病

境界型人格障害

アルツハイマー病

パソコン/ネット依存症

PTSD

躁うつ病

 

図書室


拒食症についてわかりやすく書かれた本をご紹介します。


●●拒食症・過食症のQ&A
 東淑江著 ミネルヴァ書房 1995年

拒食・過食についての99の質問と答。ホームページのFAQ感覚で読むことができます。知りたいことをてっとり早く知るには最適です。全国の専門家のリストも載っています。

●●拒食症と過食症
 山登敬之著 講談社現代新書 1998年

拒食症も過食症も、そのセンセーショナルな側面だけがマスコミで取り上げられることが多いものです。そういう風潮に疑問を持つ著者が、病気を正しく理解してもらうことを目的に書いた本です。著者が臨床経験豊富な精神科医だけに、病像や経過が生き生きとわかりやすく描写されているのが第一の特長で、これが本の1章から5章までを占めています。最後の6章は拒食症・過食症という病気の本質についての著者の意見で、女性としての発達のプロセスのアイデンティティの混乱が要因であると言い切っています。これは著者が自ら「確信犯」と表現しているように、ある意味では一方的とも言えますが、スジは通っており、有力な見方のひとつと言えるでしょう。

●●生きるのが怖い少女たち  斎藤学著 光文社 1993年
拒食・過食を通した家族論とでも言うべき一冊ですが、理論に傾きすぎることなく、病気の説明・考えられる原因・家族がするべきことなどがきっちりとまとめられています。実際の拒食症・過食症の人は同時にアルコール依存症になることが多いのですが、それにもふれていることで著者が実践家であることがよくわかります。一般向けの「カッパ・サイエンス」シリーズの本ですが、通読すれば専門家なみの知識が得られます。

●●拒食症・過食症とは  その背景と治療
生野照子・新野三四子著 芽ばえ社 1993年
「食べる」ことの意味から自然に拒食症・過食症の解説がなされています。家族の正しい対応と医学的治療がほかの本に類がないほどわかりやすく書かれており、とても参考になります。著者は大阪で患者家族会(この会の活動についての記載が本の半分近くを占めています)を実践しているので、特に関西方面の方は直接に役立つかもしれません。もちろん読むだけでも大きな価値のある本です。


  


ホームページ
拒食症のトップページ
診察室 (自己診断法)  自分が拒食症ではないかと思う方のために