精神科Q&A
【0155】 夫が内科医にうつ病と診断され精神科受診を勧められた
Q: 33歳主人の体調が先月くらいから思わしくなく嫌がる主人を説得して近くの病院(内科)に連れていきました。血液検査の結果尿酸値と肝臓の数値が悪いので痛風になる可能性と脂肪肝の疑いがあるとのことでしたがそれ以外にうつ病の可能性が高いので精神科の先生に診てもらうよう指導を受けました。内科的治療はその後にとの事でした。
その旨を主人に話しましたが、自分は精神病ではないと言って精神科へはどうしても行きたがりません。病院に行くことを勧める事は必要だとうつ病の対処法(うつ病の家族カウンセリングルーム)にも書いてあったのでまた強引に連れて行こうとしてしまいましたが、今まで以上に落ち込んでしまい逆効果の結果を招いてしまいました。
今の病状はすべての事にやる気をなくしており、仕事もここ数日は出社しておりません。先月は行ったり休んだりを繰り返しておりました。最近は生きる事に疲れたとかもうなにも出来ない気がすると言うこともあります。日に日に落ち込んでいくようにも感じられます。やはり早いうちに精神科の先生に診ていただいたほうが良いのでしょうか?
林: できるだけ早く精神科を受診したほうがいいです。うつ病の初期に、体調不良といったような体の症状が表面に出ることはよくあることです。そのためまず内科を受診されるのもまたよくあることです。そして色々と体の検査をして、どこも悪くない、気のせいだ、などと言われることが多いのですが、ご主人がかかられた内科の先生はうつ病の可能性を見抜いて頂いたようです。こうした内科の先生に最初にかかられると、うつ病の人の多くは救われると思います。ただそれは指示に従って精神科を受診された場合であって、受診しなければどんどん悪化してしまいます。最悪の場合、自殺の可能性もあります。ご主人の状況は、擬態うつ病(これは実はうつ病の本です)の33ページからの実例に非常によく似ていますので、できればご参照ください。
どうしても精神科を拒否されるのであれば、心療内科という看板のクリニックを受診されるという方法もあります。心療内科は、実際は精神科医がやっていることも多く、うつ病の治療はきちんとやってもらえますので、御主人様のように精神科という名前に抵抗がある方に適していると思います。いずれにせよ、1日も早く受診してください。
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