精神科Q&A
【2137】うつ病からついに社会復帰し、喜びを実感しています(【1888】のその後)
Q: 【1888】うつ病から社会復帰に向けて障害者職業センターに通所を始めました(【1745】【1794】のその後) の者です。私のメールを掲載頂き、まことにありがとうございました。 その後、県の障害者職業センターを8週間で終了し、先月、障害者職業センターの紹介で某株式会社(特例子会社)に再就職できました。現在はトライアル雇用中と言うこともあり、慎重に出退勤をしております。 こちらの会社は障害者職業センターにいた折り、三日間の体験実習に入らせてもらったところであり、スタッフの皆さんが暖かく受け入れて下さったので、私も極度な緊張もなく過ごすことが出来ました。そこのオフィス長(今の上司です)のおかげで、社会復帰をすることが出来ました。感謝してもしきれません。
今の投薬は、先月中旬に血液検査をした結果、肝機能の悪化がみられたためジェイゾロフトが朝夕二錠ずつより、朝一錠・夜二錠となりました。そのほかは変更無く、投薬治療に専念しております。 社会生活に復帰してからまだ、一ヶ月も経っていませんがなんと楽しいことかと感激しています。以前は当たり前に出来ていたことが、新鮮で、楽しい事として、私の心を満たしてくれています。 就労に際して主治医から指示された点は以下の通りでした。
・ 定時より一時間短い時間労働。・週五日間までは、仕事をして良い。
・ 残業・深夜業務は不可。・無理はしない。
今現在は、これらをしっかりと守り、朝10時(定時は朝9時)から夕方六時までの業務に就いております。また、休憩時間をきちんととるよう指示が出ており、無理に仕事をすると注意される環境です。仕事の内容としては、事務的な物、パソコン環境の整備や名刺作成などを行っています。全ての業務が一度体験した物で、思い出しながら作業できていることもうれしい事です。また、管理職以外のスタッフは皆さん障害者ということで、同じような悩みを持って仕事をしている“仲間”という感じです。 今回、この病気にかかってわかったことは、本当に苦しい状況にあっても、自分をわかってくれる医師に出会えて、精神保健福祉士や障害者職業センターの皆さんを信じて治療や訓練を受けたことで、社会復帰が私でも出来るんだということでした。あわせて両親・兄弟の助けがなければ、このように早くは治療が進まなかったと感じています。感謝に堪えません。 また、林先生にご報告できる状況になりましたら、メールにて失礼かと存じますがご連絡をさせて頂きます。
林: その後の経過のご報告をいただきありがとうございました。うつ病からの社会復帰の、ひとつの貴重な実例として、読者の方々にとって大いに参考になると思います。これからも順調に経過されることを願っております。またそのうちにご負担のない範囲で経過をご報告いただければ嬉しく思います。
(2011.10.5.)