精神科Q&A
【2134】感情の波(【1904】のその後)
Q: 【1904】8歳の時から頭の中に小人が出てくるようになりました ではご回答くださりありがとうございました。先生に返事を頂けたことで、私の白い小人の原因が、理解できました。原因がわかると安心した気持ちが湧きおこりました。幼少期のこのような経験が、今の私の精神状態につながっているかもしれないと、わかると、わが娘には同じ思いをさせたくない・・と、日々感じています。しかし、日頃の私は、娘に対して、溺愛したかと思えば、少しでも気に入らないことがあると、どうしようもない怒りがこみ上げて感情を抑えることができません。習い事の練習を、無理やりさせて、できずに泣く姿を見ると、かわいそうに思うどころか、イライラして顔面をひっぱたいてしまうこともありました。外でも、人目も気にせず、怒鳴りつけてしまうこともあります。さんざん怒鳴りつけた後、後悔し、急にどうしようもなくかわいそうになり、べったりかわいがってしまうのです。これが、ほぼ毎日です。娘が私の顔色をみながら謝ってくるのを見ると、娘に申し訳ないと思うのに、怒りの感情がなかなか収まりません。私の父親との関係もうまくいっていません。同居しています。過去の償い(暴力のしつけ)をしようと、優しくしてくれている父親ですが、声を聞くとイライラします。父がお酒を飲んで暴れる時の記憶がよみがえり、胸が張り裂けそうになります。変わらず、父と大喧嘩すると、ものすごい嫌悪感と、燃えるような怒りとともに、急にぼーっと何も考えられない状態になります。 そして、他の方のQ&Aを読みながら、思ったのですが、私は、30歳の頃、つらい経験をしました。原因となった元主人に対して、記憶がとんだような感じで、暴力をふるったり、どうしようもない孤独感(嫁ぎ先で厳しい環境で同居)から、夜中に、一人起きて、暗闇の中、鏡の中の自分をじっと見続けたり、布団を引き裂いて、散らしまわったり、大事なものをとにかく壊しまくりました。けど、日中は我慢して、普通に暮らしていたのです。ただ、本当はこんな風に暮らしたくない・・と一瞬でも思うと、ぼろぼろと、涙が出てきました。 自分の過去を書き連ねただけでは、先生に伝わらない部分が多いかと、思ったのですが、私の今のこのような精神状態(感情の起伏の激しさ)は、病気でないかと心配なのです。私は仕事は順調で、普通に働いていますし、仕事だと、まったくイライラが起きません。娘に甘えているのでしょうか。 こんな状態の私ですが、林先生に出会えて、自分のこのような状況とやっと向き合えるようになりました。感謝しています。
林: 追加のご連絡をいただきありがとうございました。読者にとって、とても貴重な情報であると思います。
今回も、質問者にとって有益になる回答は残念ながらできませんが、このメールに書かれているような感情の波は、類似のケースにしばしば見られることだけを指摘させていただくことにしたいと思います。あらためて【1902】から【1948】をご参照ください。
なお、こうしたケースの中には、感情の波を抑えるために、精神科での治療が必要な場合もあります。しかしこの【2134】は、おそらくそれにはあたらず、ご自身の力で乗り越えていくことができる人だと思います。自信を持って生き続けてください。
(2011.10.5.)