精神科Q&A
【1633】自分のうつ病を宣伝している友人は本当に非定型うつ病なのでしょうか
Q: 私は20代学生です、友人(男)が先週から自分は非定型うつ病と診断されたと自ら報告してきました。 診断されたのは本当らしく、過眠の症状もあり薬ももらっているらしいいのですが、それをブログでみんなに報告したり、それでみんなに「俺を否定しないで肯定していってくれ」と自ら言って気を使わせたり、自分が病気なこと周囲に露骨にアピールしたり、過去の自分に不都合な事も病気のせいだったといったりする始末です。 さらに、その人は普通に気に食わない人の陰口を自分から言ってきます、普通うつ病の人はこのように他人を意味もなく責めるのでしょうか? そして一番不可解に思うのは、その友人は普通に生活をしていることです、寧ろサークルには自ら積極的に参加しています。 私にはその診断は間違いで、友人が無理やり自分をうつ病にして、周りのみんなからかまってもらおうとしているようにしか見えません、それとも私の非定型うつ病に対する理解がないだけでしょうか。
林: この友人の方は非定型うつ病ではなく、擬態うつ病です。
【1632】にもお書きしたように、最近は「非定型うつ病」という言葉が誤って使われていることが多くなっています。「非定型」とは、単に「定型でない」という意味ではなく、「非定型うつ病」という、ひとつの病気です。そしてこの【1633】は、非定型うつ病ではありません。【1632】をご参照ください。