精神科Q&A

 【1303】自閉症の息子は情緒障害児学級に移り、経過は良好です(【0496】のその後)


Q【0496】7歳の自閉症の息子に薬を飲ませるべきかという質問をさせていただいた者です。 その節は懇切なご回答を下さいまして、本当にありがとうございました。その後4年間の経過をご報告します。 

その後病院をかわり優れた臨床心理士に出会って、TEACHによる支援を指導していただきました。 
そして、小学4年生からは情緒障害児学級に移りました。 
支援方法を勉強したり、環境を変えたことにより、転院以来薬は飲ませなくても友達とのトラブルを起こす事もほとんど無く、特に問題なく過ごしてきました。現在小学校6年生です。 

ここ一週間ばかり、リタリンについての報道が多くみられたので林先生のHPを久しぶりに見ましてご報告させていただきました。 
いろいろ迷っておりましたが、林先生のアドバイスに背中を押される形で決断し、今はその決断に間違いが無かったと思っています。 ありがとうございました。 

因みに、「どんな障害児も普通学級で」という考えがありますが、私個人の経験からは自閉症児は少人数の特別支援学級で教育を受けるのが望ましいと思っています。 
自閉症児の感覚過敏(息子は大きい音や声が苦手。例えば光が苦手な子もいます)だけをとってみても、集団での教育は本人にとって苦痛を与える結果になりかねないからです。 

私にはもうひとりの子ども(女子)がいますが、その子にもいくつかの症状があり、関連する先生のHPのQ&Aを参考にさせていただいています。 
いろいろ困難なことばかりですが、焦らず諦めずにがんばります。 


林: 経過をご報告いただきありがとうございました。良好な経過とのこと、何よりと思います。
障害児の教育は、普通学級で行うべきか、特別支援学級で行うべきかは、非常に難しい問題です。障害児といってもいろいろなレベルがありますので、特に障害の有無が微妙な場合には、どちらの教育が適切か、決めかねることも多いようです。

普通学級での教育が成功したケースも、特別支援学級での教育が成功したケースも、どちらも多数あると思います。

この【1303】の方の、今後の経過が良好であることを願っています。


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